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イタリア海外駐在員だより Vol.96

最終更新日:2023年06月26日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第96回のお話しは、先日レストランを経営する友人のフランコさんとエリーザさんから、お店で日本料理を提供するイベントに参加したこと及びこの度開催されることになった今夏の相互交流に向けての日本語及び日本文化事前研修講師を務めることになったことについての紹介のお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

国際交流の機運が高まる頃・・・

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ! ( こんにちは!)


 六月も早下旬となり日本では梅雨の時季ですが、いかがお過ごしでしょうか。

 こちらチェルタルドでは、夏至を過ぎ、爽やかな青空から降り注ぐ力強い太陽の光に一層眩しさが増し、本格的な夏の到来を迎えています。中旬頃まで続いていた不安定な天候から一転し、暑くて日焼けも本格的にして肌が小麦色に変わる日々を過ごす中、街中がようやく解放感に満ちたイタリアの夏独特の空気に包まれているように感じられる今日この頃です。

 さてそんな中、先日友人でチェルタルド市国際交流推進協会の役員でもあるフランコさんとエリーザさんご夫妻から「経営しているレストランで、今度日本料理を提供したいので協力してほしい」とお声をかけて頂きました。日本好きなお店の常連さん達から、日本料理が食べたいというリクエストが以前から寄せられていたそうで、久しぶりに料理を通じた交流の機会にでもなればと思い、素敵な企画に私も参加させて頂きました。メニューの考案から調理まで担当した私ですが、ちらし寿司や餃子、ズッキーニの天ぷらやチキンナゲット(マイレシピ)等、日本のマンマが作る家庭料理に近づけるような味を目指して作りました。

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▲フランコさん(左)とエリーザさん(右) ▲日本の味が詰まった一品


 予め予約された15人分の料理を作るのは、慣れていないこともありさすがに疲れましたが、満面の笑みで「美味しい」と喜んで頂けたことがとても嬉しくて、疲れが吹き飛び達成感で心が満たされた私であります。

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▲餃子が特に美味しくて好き!とコメントしてくれたご夫妻 ▲笑顔で箸に挑戦



 またこの度、チェルタルド市国際交流推進協会において、今夏甘楽町を訪問するチェルタルド市青年使節団の団員の中の希望者を主に対象とした、事前研修プログラムの開催が企画されました。

 私は発案者のアンドレ―ア会長から講師の依頼を受け、全4回の事前研修を務めることになりました。元々教える事が好きなのでやりがいを感じている私ですが、限られた少ない時間の中でも簡単な日本語の知識をはじめ、イタリアとの文化や習慣の違い等も触れつつ日本への興味関心の高まりに繋がればという願いを込めて臨みたいと思っております。

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▲事前研修場所(国際交流推進協会会議場) ▲事前研修の様子(第一回目)



 長く続いたコロナ禍により中断せざるを得ない状況に見舞われた姉妹都市国際交流事業ですが、それを乗り越えて今年ようやく再開が決まり、甘楽町とチェルタルド市の姉妹都市協定締結40周年記念という時の巡り合わせと同時に、国際交流の機運が高まっている「今」をチェルタルドでの日常の中に感じている今日この頃です。
 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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