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国指定名勝 楽山園

最終更新日:2024年03月13日

織田宗家ゆかりの大名庭園

 
20140522トップ画像   

20140522トップ画像藩邸

 楽山園は、小幡藩二万石の藩邸に付属する群馬県内唯一の大名庭園です。織田氏により築庭され、複数の茶屋を設け、「庭園と茶事」を巧みに演出しています。
 
心やすらぐ庭で、西や南の山々を借景とした広がりのある空間構成は、まさしく「庭園美」の極みといえます。
 
江戸時代と変わらぬ景色の中で、ゆったり静かなひとときをお過ごしください。

楽山園の歴史と概要

 楽山園は、江戸時代初期に織田氏によって造られた小幡藩邸の庭園です。池泉回遊式の借景庭園で、「戦国武将庭園」から「大名庭園」へと移行する過渡期の庭園と位置付けられ、京都の桂離宮と同じ特色があります。
 景石(けいせき)の置かれた池を中心として、「中島」や「築山」を築いて起伏のある地形を造り出し、「梅の茶屋」や全国的にも珍しい五角形の形状をした「腰掛茶屋」など複数の茶屋を配し、それらを巡る園路にも工夫を凝らしています。
 
借景庭園としても秀逸で、庭園の西側にある雄川(おがわ)をはさんで紅葉山(もみじやま)、南方の連石山(れんせきざん)、熊倉山(くまくらやま)などの山並を借景として取り込み、豊かな広がりを演出している空間構成は、庭園美の極みといえます。
 
さらに、複数の茶屋を配していることから、「織田氏と茶事」との関連も深くうかがうことができ、歴史的・文化的にも高い価値がある庭園です。
 
楽山園という名前の由来は、「知者ハ水ヲ楽シミ、仁者ハ山ヲ楽シム」という論語の故事から名付けられたと言われています。
 ”平和の始まり”を意味する「元和(げんな)」元年(1615)に小幡の地を拝領した織田信雄。戦乱の世を駆け抜け、ようやく訪れた天下泰平の世に築いた楽山園には、世の平和と領民の安心を願う気持ちが込められています。


指定年月日   平成12年(2000)3月30日 国指定名勝
指定面積     23,437.33平方メートル
開園年月日   平成24年(2012)3月24日  
主な復元建築物
             梅の茶屋(平成17年度)、腰掛茶屋(平成17年度)、土橋・土塀・井戸(平成18年度)、
拾九間長屋(平成19年度)
             庭門(平成20年度)、北裏門・管理門(平成21年度)、
中門(平成22年度)

樹木数      高木 534本(アカマツ・イロハモミジ・ヤマザクラ・シラカシ・ウメほか)
             中低木 334本(ヤマツツジ・ミツバツツジ・ヤブコウジ・ムラサキシキブ・シモツケほか)
             ボタン 23種39株
             シホウチク 327株
             草本類 13種825株(セキショウ・カキツバタ・オミナエシ・ニホンズイセン・ツワブキほか)

楽山園利用案内

住所等     群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡648-2  TEL 0274-74-4795



交通案内   〔お車の方〕

            上信越自動車道からは…甘楽スマートICより約5.0km

            国道254号線高崎方面からは…福島交差点から甘楽町役場方面へ約3.5km


              カーナビで表示されない場合は次の施設で検索してください。
               ・
甘楽町立第二中学校  小幡684-1  TEL 0274-74-2019          
               ・長岡今朝吉記念ギャラリー
  小幡544-2  TEL 0274-74-7575

               ・道の駅甘楽  小幡444-1  TEL 0274-74-5445

                交通と駐車場案内図はページ下の関連ファイルからダウンロードできます。

           〔電車をご利用の方〕
              JR高崎駅 0番線から上信電鉄(下り)に乗車し、約30分の上州福島駅下車。
              駅からハイキングされる方…楽山園までは約3.7kmです。
              無料レンタサイクルを利用される方…8台あります。駅員にお申し出ください。
              タクシーを利用される方…駅前に待機車がない場合は駅にお尋ねください。

開園時間     3月~10月/午前9時~午後5時 (入園は午後4時30分まで)
            11月~ 2月/午前9時~午後4時 (入園は午後3時30分まで)

休園日     年末・年始 (12月29日~翌年1月1日)

            ※台風や大雪などの際は臨時休園する場合があります。


観覧料     高校生以上300円 (団体20人以上250円)   
           中学生以下/無料

3館共通券  3館とは楽山園・歴史民俗資料館・長岡今朝吉記念ギャラリー特別展示です。

          【当日有効券】
高校生以上
500円(団体20人以上400円)
           【年間有効券】高校生以上
/1,000円 (1年間何度でも入園・入館できるパスポートです)


観覧料免除  
障害者手帳持参の方、学校行事の引率、旅行業関係者などには観覧料免除制度があります。

           楽山園等減免対象要件一覧内規(PDFファイル)


           減免申請をする方は、このホームページ下の関連ファイル「楽山園観覧料減免申請書」から様式をダウンロードしてください。
 

バリアフリーへの対応
 ・
楽山園入口にある番所に車イス2台を用意しています。
 ・
園内に入るには中門の横から段差のない入口があります。拾九間長屋のトイレは車イスのままご利用いただけます。
 ・
園内は舗装がしてあり車イスのまま見学できますが、梅の茶屋がある池の西岸や南東庭園の一部は砂利敷きや石段になっています。ご了承ください。



園内での取材・撮影・収録・著作権等の取扱いについて

 こちら →→(PDFファイル) をご覧ください。 

 

園内の留意事項
 ページ下の関連ファイル「よくあるお問い合わせ」をご覧ください。




 
 ◎楽山園最新情報 
   最新の園内情報、イベント情報、庭園メンテナンス作業のお知らせなどはここをクリックしてください。

 

園内マップ/庭園の四季

園内マップ(風景図)   ※ページ下の関連ファイルからダウンロードできます
 

風景図


 楽山園の入口は中門の1ヶ所です。出口は中門または北裏門の2ヶ所です。北裏門は出口専用として長岡今朝吉記念ギャラリーへ通じています。

 
番所で受付を済ませた後は、中門、喰い違いの石積を抜け、拾九間長屋へお進みください。
 
拾九間長屋のガイダンス室では、小幡藩邸(御殿)の1/50スケールのジオラマを展示してあるほか、「織田宗家ゆかりの城下町 甘楽町」の映像(約15分)をご覧いただけます。ここで楽山園の歴史や町の見どころを知ってから庭園へどうぞ。庭園散策はおよそ30分です。園内の一番高い場所にある「梅の茶屋」では、座敷に上がって殿様気分で城下を眺めることができます。

 
マップの丸数字がビューポイントです。気に入った場所でゆっくりと景色をお楽しみください。

空から見た楽山園
〔東方面〕
楽山園航空写真(東)

〔南方面〕
楽山園航空写真(南)

藩邸ジオラマ
 小幡城と呼ばれた藩邸(御殿)は、面積約900平方メートルの陣屋造りでした。現在は建物の復元はせず、部屋や廊下、板の間などを白色と灰色で色分けした平面表示という方法で再現しています。
 藩邸の復元を望む声もありますが、今のところ予定はありません。代わりに藩邸建物と庭園の一部を1/50スケールのジオラマ(模型)で復元し、拾九間長屋内に展示してあります。
 庭園の景石もすべて小さな自然石(庭園と同じ三波石)を用いて作り、時代・建築考証を重ねた藩邸は実に精巧に出来あがっています。

藩邸ジオラマ



庭園の四季  借景の山々と建築美が織りなす豊かな情景
 
 春…もえ黄色の若葉と淡いピンクのヤマザクラが輝く春
 春  

 夏…濃さを増す緑と青い空が水面に映える夏
 夏

 秋…
色づいたモミジや借景の山々が庭園に趣を添える秋
 秋

 冬…静寂に包まれる庭園が澄んだ昆明池に映し出される冬

 冬
                                                       

凌雲亭 (休憩所・お茶席) 

 江戸時代の絵図を見ると、凌雲亭付近には建物があり、別荘的に利用されていたと考えられます。ここから見る庭園と借景の山々の景色も見どころです。
 
お抹茶を提供していますので、散策の途中で一服どうぞ。また、室内は文化的活動に貸し出しも行なっています。

お抹茶の提供
時間   3月~10月/午前9時~午後4時30分までお抹茶受付 (閉門は5時となります)
      
11月~2月/午前9時~午後3時30分までお抹茶受付 (閉門は4時となります)
場所   庭の野点席もしくは室内       
料金   一服400円(薄茶・干菓子付き) ※干菓子は季節で変わります
予約   ご予約は不要ですが、接客を一人で行っているため、お時間がかかる場合がございます。
      10名様以上の団体の場合、できるだけご予約をお願いします。

抹茶セット201403 思いやり座椅子        
 座敷がお辛い方には、高さ30cmほどの座いすを6脚用意しています。

 
 室内の貸出
 
歴史及び文化の普及、研修などを目的とする団体や個人に貸し出しを行なっています。
    (注)時期によっては貸し出しできない期間があります。 
 

 〈楽山園凌雲亭使用料
  ※観覧料大人300円は別途かかります

使用時間

午 前
(9
:3013:00)

午 後
(13:0016:30)

終 日
9:3016:30

使用可能設備等

使 用 料

2,000

2,000

4,000

和室6畳・8畳・洋間10畳炉・炉釜・水屋・座卓・座布団
※炭
の使用はできません


   (注)平成26年6月1日から使用時間が上記のとおり変更になりました。

 利用申込をする方は、お電話で空室確認のうえ、このホームページ下の関連ファイル「楽山園凌雲亭使用許可申請書」から様式をダウンロードして提出してください。



玄関                              庭
凌雲亭玄関      凌雲亭外観                               

和室                             和室からの眺め
凌雲亭和室      凌雲亭からの眺望                                      

関連リンク

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関連ファイル

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このページへのお問い合わせ

教育課 文化財保護係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8324
ファクス:0274-74-5813