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イタリア海外駐在員だより Vol.111
最終更新日:2024年09月30日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第111回のお話しは、秋の深まるイタリアについてのエピソードです。
味覚の秋を迎えて
甘楽町の皆さま、ボンジョールノ! ( こんにちは!)
暦の上では秋分が過ぎ、こちらチェルタルドでは、すっかり涼しくて爽やかな空気に包まれ、日増しに秋の深まりを感じる頃を迎えております。それと共に毎年恒例のワインを作る主原料のブドウの収穫作業( ヴェンデンミア)期間ということもあり、連日刈り取った大量のブドウの房を積み、ワイン製造協同組合所へ運ぶトラクターが走る光景に、今ならではの独特の季節感を実感している今日この頃です。
さてそんな9月は、イタリアでは、学校の新学年度が始まる前半まではなんとなく夏休みモードが続くため、本格的な秋へ季節が移行することを実感するのは学校の始業後からとも言えるのですが、一方で収穫期を迎えた旬のフレッシュな野菜や果物などの食材が市場の八百屋さんやスーパーで沢山売られ始める頃から、味覚の秋の到来を感じて食を楽しめる秋を実感します。まるでそのまま収穫地から直送されてきたかのような新鮮な旬の幸に魅了されて、「ダイエットは明日から」となり、つい食欲増進で食べ過ぎ傾向になる美食家イタリア人は多いと言えましょう。また味覚の秋に相応しく、9月になると食をテーマとしたイベントが多く企画されます。チェルタルドでも、先日「ストリートフードフェスタ」という食のイベントが開催され、トスカーナ州のグルメ肉を食材にしたハンバーガーを始め、ギリシャの伝統料理のブース等が出店されていました。秋は食を始めスポーツや芸術鑑賞など様々な楽しみがあり、趣味や興味を存分に深めることができる好季節ゆえ、このシーズンを元気に楽しく過ごして、心身の健康を保ちたいと思う今日この頃です。
▲味覚の秋(旬のリンゴ) | ▲味覚の秋(ブドウの甘いフォカッチャ) |
▲味覚の秋(ポルチーニ茸)
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▲ギリシャ風肉のグリル焼き
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▲ストリートフードフェスタの様子(1) | ▲ストリートフードフェスタの様子(2) |
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。
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