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イタリア海外駐在員だより Vol.89

最終更新日:2022年10月25日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第89回のお話しは、10月14日に行われた食の祭典「ボッカッチェスカ」についてのお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

友情の輪 ~姉妹都市交流が生み出すもの~

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ! ( こんにちは!)

 こちらチェルタルドでは、木々の葉が日を追うごとに黄色く色づき、日増しに秋深まる頃を迎えました。深い朝霧に覆われる日も多く、その霧が晴れるにつれ、空から注ぐ太陽の光が眩しくて例年にない暖かな10月を過ごしております。

 そんな中、先日1014( )から3日間の日程で、第24回食の祭典「ボッカッチェスカ」のフェスタが開催されました。小高い丘の上にある中世の面影を残すアルトの集落が主な会場となり、メインストリ―トのボッカッチョ通りや集落内の広場に、地元のワインやサラミ類、チーズ等の名産品や遠く離れた他州の伝統グルメの品々を販売する多くのブースが立ち並び、食の秋にふさわしい祭典となりました。

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       ボッカッチェスカ開催告知ポスター         ボッカッチェスカ開催告知横断幕



 コロナ禍が落ち着き、広場の一角に久しぶりに姉妹都市ブース
コーナーが復活したことが大きな話題を呼び、大変多くの来場者で賑わいを集めました。そこには、チェルタルド市と姉妹都市提携を結ぶドイツのノイルッピン市使節団と、チェルタルド市の友好都市であるマルケ州のコッシィニャーノ市使節団が参加し、名物料理やワインを提供しました。

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        ボッカッチョ通りの様子(1)          ボッカッチョ通りの様子(2)


 しかし今回、甘楽町使節団が残念ながら参加できなかったため、私はチェルタルド市
在住の甘楽町海外駐在員としてチェルタルド市国際交流推進協会の会員さん達とともにブースに立ち、甘楽町が誇る銘酒の日本酒のPRと販売に努めました。私は一人でも多くの来訪者にそのとびきり美味しい銘酒を広め、ファンを増やしたい一心で3日間臨みました。実際PRを聞いているうちに試飲したくなり、その美味しさに舌鼓を打っていた人もいて、その後購入を決めた人が多くいました。やはり売れた時の喜びは大きかったですし、他の市町村から来た人の中で、甘楽町のことやチェルタルド市との姉妹都市交流について興味をもった人々もいたことが印象的でした。日本酒というツールをを介して姉妹都市交流について関心を抱く人々が増えた良い機会になったのではないかと思うと同時に、国や地域を超えて友情の輪が生まれそれが広がるきっかけを生み出す姉妹都市交流の大切さや素晴らしさを改めて実感した私であります。

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          日本酒販売の様子             ブースの様子



 
今回甘楽町使節団が不在であったことが寂しくて残念ですというお声を沢山頂きました。また再び甘楽町使節団が食の祭典「ボッカッチェスカ」に参加でき、友情の輪がより広がる姉妹都市交流の豊かな実が成るよう、その時を心待ちにしているチェルタルド市民の皆さんと共に私も楽しみにしております。


 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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