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イタリア海外駐在員だより Vol.86

最終更新日:2022年07月06日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第86回のお話しは、シエナ外国人大学で日本語を学ぶ学生を対象にしたイベントがあり、折り紙の講師を務めたイベントの様子ついてのお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

3年ぶりの開催! 日本文化に親しむ”夏祭り”イベント

 

 甘楽町の皆さま、暑中お見舞い申し上げます。 

御地では、既に梅雨が明けたとのことで本格的な暑さ厳しい夏が到来したことと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。こちらチェルタルドでも、先月下旬から酷暑が衰えることなく続き、日中はまるでオーブンの中のような灼熱の暑さに見舞われています。異常な暑さが長期間続いているためさすがに堪えると同時に、水不足の問題がより深刻化し、このままでは近々非常事態宣言が発令され、給水制限が導入される恐れもあり、巷で「雨乞いせねば!」との言葉を耳にする今日この頃です。

さてそんな中、先日シエナ外国人大学で日本語及び日本文学を専攻する学生たちを対象にした“ 夏祭り”イベントが開催されました。コロナ禍の影響で2年間中止となったため、3年ぶりの開催となり、約30名の学生が参加しました。

私はこのイベントを企画した教授にお声をかけて頂き、折り紙体験の講師を務めさせて頂きました。

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折り紙体験の様子(1) 折り紙体験の様子(2)


まず初めに自己紹介をさせて頂くことになり、かつて25年前にイタリア語を学ぶため留学した母校の大学に再び戻り、日本語や日本文化に興味関心を持つイタリア各地から集まった学生達に日本の伝統文化のシンボルともいえる折り紙を教える機会を頂き、とても感慨深い思いが致しました。初めて折り紙にトライするという学生ばかりでしたが、興味津々な眼差しと手つきで一生懸命折り紙作品を作り上げようとする姿がとても印象的でした。そして自身の力で作り上げることができ達成感に満ちた笑みがマスク越しでも充分に感じ取れて、私も心が喜びで一杯になりました。

また、浴衣体験や手作りお弁当コンテスト等も行われ、とても楽しく有意義なイベントのひと時となりました。

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浴衣体験 手作りお弁当コンテスト優秀賞受賞

またいつか機会に恵まれたら、このようなイベントに参加できたらと願うばかりです。
  

 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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