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イタリア海外駐在員だより Vol.80

最終更新日:2022年01月24日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第80回のお話しは、大寒の日についてスポットをあてたお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

大寒の日に寄せて

 

甘楽町の皆さま、

Felice anno nuovo !   明けましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 こちらイタリアは、気温の変動が大きい日々の中において、早くもミモザの花の蕾が黄色く色づき始めました。新年の始動の月とはいえ、今年はオミクロン株による感染急拡大の波が襲来した影響で激増した感染者の隔離措置により、社会経済活動が滞ってしまっている状況です。ここチェルタルドでも、年明けから感染者が多増し彼らの隔離措置により街の中が閑散としている今日この頃です。

 

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1月のチェルタルドアルト(1) 1月のチェルタルドアルト(2)

 

 そんな中、先日アルトの集落をふと訪れました。観光シーズンオフでお店やレストランは閉まっていて人の姿はまばらでしたが、静寂に包まれた穏やかな空気と冬晴れの澄んだ空から降り注ぐ太陽の光がとても心地よくて、私の心を優しく和ませてくれました。

 

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イタリアの大寒たまご(1) イタリアの大寒たまご(2)

 

 さて、1月20日に今年の大寒の日を迎えました。大寒は、1年で最も寒さが厳しいとされる日ですが、その日に食すと健康運がアップすると言われるある縁起ものの食べ物を頂きました。それはまさに大寒の日に産まれた「大寒たまご」です。それが縁起ものと言われる所以は、産卵数が極端に減る厳しい寒さの中で生まれる卵は大変貴重で、その寒さに負けることなく産み落とされた卵には、滋養と高い栄養価が含まれ強運を持っていると昔から信じられていることだそうです。

 

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チェルタルド市街地のパノラマ 黄色く色づいたミモザの蕾

 

 私は当日、鶏を飼育して庭先たまごを直売している近所の農家へ行き、大寒の日の午前中に生まれた「大寒たまご」を購入し、家族皆で美味しく頂きました。長引くコロナによるストレスや疲労を感じている日々において、「大寒たまご」がそれに負けない力と栄養をプレゼントしてくれたように思えて、また頑張ろうという気持ちになれたと共に健康に引き続き留意して過ごすよう努めたいと思った私であります。

 

 

 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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