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イタリア海外駐在員だより Vol.79

最終更新日:2021年12月21日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第79回のお話しは、贈り物のパッケージに映る文化の違いについてスポットをあてたお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

贈り物のパッケージに映る文化の違い

 

甘楽町の皆さま、ボンジョールノ !  (   こんにちは!)

 

 本格的な冬の寒気が日増しに深まる中、早いもので年の瀬を感じる頃となりました。気が付けばクリスマスが間近に迫り、こちらチェルタルドでは、今年も恒例の大きなクリスマスツリーやイルミネーションの灯りが華やかに街を彩り、素敵な光のハーモニーの雰囲気に包まれているようです。と同時に、コロナ禍でロックダウンされていた昨年と異なり、今年はお店も平常通り営業されているためか、クリスマスのフェスタの諸準備に忙しい人々の姿を通じて、活気が戻ったように感じられる今日この頃です。

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夜空を彩るクリスマスツリー(1) 夜空を彩るクリスマスツリー(2)

 

 さてそんなこの時期は、イタリアでは日頃お世話になっている人や親族、また親しい友人等に食品を箱詰めした贈り物を贈る伝統的な習慣があります。

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光の彩り

 その贈り物は、各伝統菓子の詰め合わせや、パスタやコーヒー、チーズにワイン等をセットにした詰め合わせですが、一目で物がわかる透明の包装パッケージになっているのです。

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イルミネーションの様子(1) イルミネーションの様子(2)

 

 私は初めてこれを見た時、日本の文化との違いをダイレクトに感じました。贈り物を「見せる」ことと「包む」ことの違い・・・まさに衝撃的な驚きを覚えたことを今でも忘れられません。

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イタリア式パッケージの贈り物(1) イタリア式パッケージの贈り物(2)

 

 「郷に入っては郷に従え」と言われますが、私にとっては、この文化の違いを受け入れるまで時間を要したことも事実です。クリスマスの時期になり、こんな透明パッケージの贈り物が目に留まる時、イタリアで暮らしていることを改めて想う私であります。

 

本年もイタリア海外駐在員だよりを読んで下さりありがとうございました。

この場をお借りしまして心より御礼申し上げます。

来たる新しい年が、健やかで幸多いより良い年になりますようお祈り致します。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

どうぞ良いお年をお迎えください。

Buone Feste !

 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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