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イタリア海外駐在員だより Vol.74

最終更新日:2021年07月14日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第74回のお話しは、サッカー欧州大会「EURO2020」の決勝戦とリニューアルされた散歩道、メルカンツィ―アフェスティバル開催についてのお話しです。


画像:チェルタルドパノラマ 

リニューアルされたある古道~チェルタルドを語る一本の道~

 

甘楽町の皆さま、ボンジョールノ! (  こんにちは!)

去る7月11日 (  日 )に行われた、サッカー欧州大会「 EURO 2020 」の決勝戦において、“  アッズーリ( イタリアナショナルチームの呼称 ) “ が、接戦の末にPK戦でイングランドを制して優勝し、ヨーロッパチャンピオンになりました。実に1968年以来、53年ぶり二回目の優勝という快挙に、イタリア全土が大きな歓喜の渦に包まれました。

優勝が決定した瞬間に「我々がヨーロッパチャンピオンだ!只今の時刻は23時54分、まさにヨーロッパの頂点にイタリア国旗がはためいている。勝ったのは我々イタリアだ」とテレビから聴こえてきたコメントが耳に残りました。そしてイタリア中にトゥリコローレ( イタリアの三色国旗) がはためき、歴史的な優勝の感動に心躍る人々が広場や街なかに溢れ、歓喜のシャワーに酔いしれた一夜を過ごしました。

 

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イタリア優勝!(チェルタルドの様子)1

コロナ禍のパンデミックにより、長い間暗い悲しみの渦の中にあった国に、この度の優勝が勇気と希望と前進する力を与えてくれたようだとの報道があり、これぞ ”サッカーボールの魔法” だと表現され伝えられていたことがとても印象的でした。

 

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イタリア優勝!(チェルタルドの様子)2

 さて、そんな” アッズーリ”の活躍が光る” 熱い夏” を過ごす日々の中、チェルタルドを語る一本のある古道がリニューアルされ、先週再開しました。その古道は「コスタ・ヴェッキア」という名で、長さ225mの石畳の散歩道です。チェルタルドの下の市街地と上のアルトの集落を繋ぐ重要な道で、古代の昔から欠かせない存在の道として、そこに歴史を刻み続けてきました。

 

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リニューアル再開した散歩道1           

ある日私は、このリニューアル再開した道を歩いてみましたが、アルトの集落の景色を眺めつつ、ぷらっと散策気分を満喫できました。そして急な坂を上りきると、まもなく開幕する「メルカンツィーア」フェスティバルのための会場準備が進む様子が目に留まりました。このフェスタの開催とともに、この道を往来する多くの人々の姿が見られることでしょう。

 

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リニューアル再開した散歩道2

常にチェルタルド市民の日常や外部から訪れる旅人を迎えるための重要な存在であったこの古道は、リニューアル後もチェルタルドを語る道のひとつとして、後世にその歴史を刻み続けていくことでしょう。

 

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                    メルカンツィーアフェスティバル開催に向けて

 

   在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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