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イタリア海外駐在員だより Vol.69

最終更新日:2021年02月22日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第69回のお話は、2月のシンボル的フェスタ「バレンタインデー」に欠かせない、あるものについてのお話しです。 


画像:チェルタルドパノラマ 

赤いバラの秘密

 

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ !  (  こんにちは!)

 依然コロナ禍が続く中、チェルタルドを含むトスカーナ州は、先月より約5週間続いた「イエローゾーン」から再びまた「オレンジゾーン」へ移行しました。それに伴いやや規制措置が強くなり、イエローゾーンとの変化を街角のバールの様子を通じて感じています。その場での飲食やおしゃべりが禁止されるため、テーブルや椅子が片付けられ、人が集う様子が消え空の巣のようで、やはり一抹の寂しい空気が漂っているように感じて、そこに厳しい現状が垣間見える今日この頃です。

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テーブルと椅子が片付けられたバールのテラス オレンジゾーンのある日の様子(チェルタルド)

 

 さて、2月のシンボル的フェスタともいえるバレンタインデー。今回は、イタリアにおいてその日に欠かせないあるものについてスポットを当てたいと思います。それはズバリ「茎の長い赤いバラの花」であります。情熱を意味する赤色のバラを愛する大切な人に贈る行為は、偽りのない熱い真剣な想いの告白や自ら犯したあやまちを心から詫びて仲直りをしたいという誠実な気持ちを伝えることを意味します。それゆえに、1年に1度やってくるバレンタインデーに赤いバラを贈りたいと思うイタリア人が多いと思われます。

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    バレンタインデーに欠かせない贈り物

 

 そんな2月も残り少なくなりましたが、最近日増しに太陽の光に春の暖かさを感じるようになってきました。チェルタルドの市街地を囲む丘陵地は、淡い緑の草に覆われ始め、田園地帯に黄色い野の花が咲き始めました。これから更に季節が進み、雄大な自然が本格的な美しい春色に染まる風景を眼前に眺められる日が待ち遠しいと思う今日この頃です。

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淡い緑の草に覆われた丘 田園風景

 

 

在イタリア・チェルタルド市

甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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