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イタリア海外駐在員だより Vol.63
最終更新日:2020年08月20日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第63回のお話は、イタリアの家庭の食卓に欠かせない旬のトマトにスポットを当てています。イタリアはトマト食のお国と言われる程なじみ深い食材であり、イタリアの様々なタイプのトマトについてのお話です。
八月・トマトの季節!
甘楽町の皆さま、
残暑お見舞い申し上げます。
晩夏の候、いかがお過ごしでしょうか。このところ、日本は大変厳しい暑さに見舞われているとのことですが、私が暮らすイタリアでも今月初めから、北アフリカから張り出す強い勢力の高気圧の影響で、連日猛暑が続いております。立秋を過ぎ暦の上では秋とはいえ、その気配はまだ感じられずに過ごす毎日ですが、田園地帯に広がるブドウ畑のワインを想像させる色に染まった美味しそうなブドウの房を見るたび、確実に季節が進んでいるんだなぁと思う今日この頃です。
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八月のブドウ(1) | 八月のブドウ(2) |
さて、そんな八月も半ばを過ぎ、晩夏を迎えましたが、まだまだ力強い夏の太陽をたっぷり浴びて育つ旬野菜のトマトが、イタリアの家庭の食卓を赤く彩る存在であります。「緑、白、赤色の三色カラーのイタリア国旗の赤色は、トマトの色!」とも言われる程、イタリアにおいてトマトの存在感はとても大きく、旬を迎えると、形もタイプも様々なトマトがたくさんお目見えします。
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完熟トマトの大麦サラダ詰め | カネストゥリーノトマト(煮込み用) |
例えば丸い形をした硬い完熟トマトは、中をくり抜き大麦やライスサラダ詰めに、肉や魚の煮込みに適した完熟トマト、また、ソース用にはやや楕円形をした完熟トマト等があり、「イタリア=トマト食のお国」なんだなあと感じます。
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サン マルツァーノトマト(ソース作り用) | 自家製トマトソース(サン マルツァーノトマト使用) |
モッツァレッラチーズとのカプレーゼやシンプルなトマトソースのパスタ、さらに完熟トマトと黒オリーブで煮込む鶏肉の漁師風煮込み等々、美味しいトマトをふんだんに活用した料理を何時にも増して食したくなる・・・そんな気持ちになる八月であります。
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。
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