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イタリア海外駐在員だより Vol.61
最終更新日:2020年06月25日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第61回のお話は、暑い夏がやってきたイタリアで存在感を増す「スイカ」にスポットを当て、そこから感じるお国柄についてのお話です。
夏の味覚「スイカ」から感じるお国柄
甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)
イタリアの梅雨の無い六月は、例年なら月初めから眩しく輝く太陽が主役となる夏がやって来ます。しかし今年は月の前半、比較的低温で雨模様の天気が続いたため、そんな気配を感じることのない日々を過ごしていましたが、ようやくここに来て力強い太陽光が照り付ける晴天に恵まれ、待ち望んでいた本格的な夏の到来を感じている今日この頃です。
夏のブドウ畑とチェルタルドの風景 |
さてそんな暑い夏がやってくると、イタリアでもこの季節の味覚の王様「スイカ」の存在感が増し、庶民の食卓に欠かせないものとなります。家族揃ってスイカ好きの我が家では、毎日のように食べたくなるスイカ。でもイタリアで目にするスイカの姿は、どこか特徴的だと思う私。その大きさもさることながら、楕円形をしていて日本のように持ちやすい紐が無いことに、最初大きな驚きを覚えたものです。また、糖度数表示も無いため、選んだスイカがどの程度甘くて美味しいのかは、食べてみてのお楽しみ、つまり運試しになると言えます。
イタリアのスイカ |
またイタリアの家庭では、スイカを食べる際に、いわゆる先がギザギザしたスイカ用のスプーンを使わず、食事用のナイフで小口切りにし串刺しにしたりして食べます。
しかし、いわゆる「スイカに塩!」という食べ方は全く無く、かつてイタリア人の友人に「甘いスイカに塩を少しかけて食べると、甘みが増してさらに美味しくなるのよ」と話しとても驚かれた時のエピソードを忘れられません。
イタリアのスイカ(切り売り) |
このようなスイカを介して感じるその国独自のお国柄を興味深く思う私ですが、カリウム豊富で疲労回復や血圧抑制効果があるとされる大好きなスイカを食べて、夏の暑さに負けずに健康維持に努めたいと思う今日この頃です。
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。
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