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イタリア海外駐在員だより Vol.59

最終更新日:2020年04月23日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第59回のお話は、6週間目を迎えた stay home の日々における食生活についてのお話です。 


画像:チェルタルドパノラマ 

小麦粉と時間を存分に使う食生活 ~Stay homeの日々において~

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)
 

 世界中で依然として新型コロナウイスルの感染拡大が止まらない中、人の外出や移動を厳しく制限する措置が続くイタリアでは、家に居る、つまりStay homeの生活が6週間目を迎えました。この間、生活を維持するために必要な場合の近場に限る外出のみ許可されていましたが、先週から感染防止対策を十分に行うという条件付きで、文房具店や本屋、子どもの洋服店の営業が認められ、少しずつ再スタートの一歩を踏み出しました。

 とはいうものの、未だに厳戒態勢下にあるため、人々は不要不急の外出をせず引き続き家に留まる日々には変わりありません。そんな中Stay homeの生活が長期化し、次第に曜日間隔を失いがちになるのですが、一方これまで以上に時間がたっぷりあると感じる一日に、抑揚をつけて過ごすための工夫をするようになったと感じます。私は元々在宅ワークで家事と両立して一日を過ごす生活をしているので、Stay homeの日々は個人的にはそれほど苦痛ではありませんが、それでも外出することが減った分、家で過ごす時間が増えたことで小麦粉がより身近な食材になり、時間をかけて手作りすることに楽しみを見い出し、スローフードの味に原点回帰した食生活を満喫しています。

 イタリアは小麦粉食文化のお国なのでイタリア料理に小麦粉は欠かせない食材ですが、Stay homeの日々の始まりと共に、小麦粉が売り切れでなかなか手に入らないこともしばしばある中、最近5kg入りの小麦粉が登場し、手作りブームのご時世を反映させているように思えます。

  

小麦粉
5kg入りの小麦粉

 

 私も薄力粉やピザ用の小麦粉を買い、ピザやニョッキ(パスタ料理の一種)をはじめクッキーやカントゥッチーニ(イタリアの焼き菓子)を手作りすることが多くなりました。

 

       カプリチョーザ     ニョッキづくり
     手作りピザ(カプリチョーザ)           ニョッキ作り

 

クッキー          カントゥッチーニ
         クッキー作り              手作りカントゥッチーニ

 

カップケーキ
手作りカップケーキ

 

 先行きに不安が募る日々が続くイタリアですが、いつか来る虹を見れる日のために、今は家に留まることが大切だと思う今日この頃です。 

 

 

 

在イタリア・チェルタルド市                 

                                          甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 2019年11月、甘楽町発足60周年特別表彰。

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住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
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