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イタリア海外駐在員だより Vol.47
最終更新日:2019年04月10日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第47回のお話は、稲葉さんがチェルタルドに咲くお花を見て感じたことについてです。
「置かれたところで咲く」という生き方 ~オオシマザクラの姿に映る想い~
甘楽町の皆さま、ボンジョールノ! ( こんにちは ! )
暦は四月となり、こちらチェルタルドでは丘一面緑に覆われ、そこに黄色い野の花が咲き、所々に真紅のケシの花が咲く田園風景が見ごろを迎えております。また、春のシンボルである復活祭【イースター】が近づき(今年は4月21日)、日々の暮らしの中に春の深まりを日増しに感じる今日この頃です。
さてそんな中、先日プレトリオ宮殿中庭にあるお茶室「甘楽庵」の横に植えられた実生桜のオオシマザクラが、可愛い白いお花を咲かせてくれました。その姿を見たとき、凛とした美しさを心に感じ胸が熱くなる思いが致しました。その場所に植樹されるまで7か月間、我が家のベランダで鉢植えの苗木をお世話し、植樹されて三年経った去年の春に初めて奇跡の花が咲いた桜なのです。
これまで幾多の困難な状況を乗り越え、根をしっかり下へ張り、この桜にしか咲かせることのできない花を咲かせた姿を見て、「置かれたところで咲く」という生き方を見た想いを心に抱き、感銘を覚えました。どんな状況の中でも自身が置かれたところの環境の主となり、自身にしか咲かすことのできない花を咲かせるため一生懸命生きる、頑張る、そんな咲く努力をすることの尊さをこの桜から教えてもらっている私であります。
日本とイタリア、甘楽町とチェルタルドを繋ぐ大切な桜が、置かれたところでより多くの美しい花をこれからも咲かせてくれるよう願いつつ、桜の成長を見守り続けていきたいと思います。
開花したオオシマザクラ(1) 開花したオオシマザクラ(2)
開花したオオシマザクラ(3) オオシマザクラの木
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
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