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イタリア海外駐在員だより Vol.31
最終更新日:2017年12月19日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第31回は、イタリアの一大フェスタ「ナターレ(クリスマス)」の時期に登場する焼き菓子についてのお話です。
クリスマスを迎える頃
甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)
早いもので今年もあと10日程となりました。こちらイタリアは、北極圏発の強い寒気の南下に伴い真冬の本格的な寒さが到来し、凍てつく厳寒に見舞われております。カトリック教国の本場であるイタリアにとって一大フェスタであるナターレ(クリスマス)が間近に迫るにつれて、点灯されたイルミネーションの光のハーモニーや、手作りのオリジナルクリスマスツリー、この時期に登場する伝統の焼き菓子を見る度に、心がワクワクする今日この頃です。
イルミネーションの様子(六月二日通り) ペンネのツリーとコルク栓のツリー
クリスマスにちなんだ料理やお菓子類は、その土地ごとに伝統のものを食す傾向があります。
例えば、リッチャレッリやカヴァッルッチは、トスカーナ州のシエナ発祥の焼き菓子です。アーモンドの粉や胡桃、オレンジピール等をふんだんに使用し、パウダーシュガーでたっぷりお化粧して仕上げたビスケットの一種ですが、中世ルネッサンス期には既にシエナ人に食されていたものと言われています。
また、カヴァッルッチは栄養価も高いことから、馬に乗って長旅をする商人や旅人たちに道中欠かせない食料の一品として提供されていたとのことです。このような歴史ある伝統の食べ物を食す機会に恵まれるフェスタを大切に思う頃でもあります。
カヴァッルッチ リッチャレッリ
今年もイタリア海外駐在員便りを読んでくださりありがとうございました。
あたたかいサポートをいただき、感謝申し上げます。
今年は身内に不幸があり、喪中につき新年のご挨拶は控えさせていただきますが、来る年が皆さまにとって幸多き良い年になりますようお祈り申し上げます。
ボッカッチョ広場の様子
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
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