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イタリア海外駐在員だより Vol.25

最終更新日:2017年06月15日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。  

   第25回は、中世の文豪 “ボッカッチョ” が生きた時代の料理を食す夕食会イベントについてのお話です


画像:チェルタルドパノラマ 

ある夏の日の夕べ

 甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)

 6月。梅雨のないイタリアは、アフリカ大陸から張り出す大きな高気圧に覆われ、既に厳しい暑さが続いています。早くも真夏の到来を感じる中、ワインの大切な原料となるブドウの畑が6月の色の濃緑色に染まり、生まれたての緑色の小さなブドウの房が実る今日この頃です。しかし、「水無月」の如く、雨が全く降らないため、ワイン製造農家の方々が恵みの雨を待ち望んでいます。

 さて、そんな中、去る6月10日(土)に中世時代の文豪 “ボッカッチョ” が生きた時代の料理を食す夕食会イベントがチェルタルドで開催されました。

 

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             イベントを知らせる垂れ幕                             給仕の準備

 

 彼の家が残る旧城郭集落のチェルタルドアルトのメインストリート(ボッカッチョ通り)を舞台に、クチーニ市長を始めクラーラ交流担当評議員も同席する中、多くの参加者で賑わいました。メニューは全て前菜から中世時代の典型的な料理となり、食器もその時代に習ったものを使うスタイルが取り入れられたため、コッチョという名の陶器と木製のナイフとフォークが用意されました。因みに、それらは参加者へのお持ち帰りプレゼントとなりました。

 また、給仕人も中世時代の衣装を身に纏い登場。当時を回想したくなるような雰囲気に華を添えているようでした。

 

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        クチーニ市長や評議員さん達も同席                          中世時代の衣装で給仕

 

 途中、炎のパフォーマンスもあり、日付が変わろうとしていた頃、プレトリオ宮殿前でフィナーレの花火が打ち上げられ、暗い夜空を熱く彩る光のハーモニーがとても印象的でした。    

 

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            炎のパフォーマンス                                   フィナーレの花火 
         

 

 

 

    

                                         在イタリア・チェルタルド市
                                              甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
                   

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 

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