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姥子堂

最終更新日:2013年11月18日

指定:平成元年12年20日   町指定史跡
所在地:甘楽町大字金井381-1
見学:常時可

83 姥子堂

 姥子堂(ウバゴドウ)の建立年代は不明であるが、寛延3年(1750)の宝勝寺文書に、境内地は東西12間(21.6m)、南北6間半(11.7m)とあり、文政3年(1820)の同文書には、閻魔山西光院本尊大日如来姥子堂ありと記され、宝勝寺(真言宗)の隠居寺になっていた。
 冥土(あの世)に行く途中に三途川があって、死者は7日目に必ずこの川を渡るといわれ、その時、川のほとりにある衣領樹という樹の下に、奪衣婆(葬頭河婆ともいう)がいて、川を渡ってくる罪人の衣服をはいで、樹の上の懸衣翁にわたす。懸衣翁は衣服を樹の枝にかけて罪の軽重を計り、この結果を閻魔大王(死者の生前の罪悪を審判するという王)に送る役目をするという。
 当姥子堂は、この奪衣婆が祀られている。また堂境内地を聖塚といい、ここでは奪衣婆のことを「聖塚のばあさん」と呼んでいる。さらに堂の西側の川を三途川といい、閻魔・三途川・葬頭河婆と聖塚ばあさんなどの共通点が認められ、当時の人々に対する立体的な布教(宗教をひろめること)の表れと思われる。
 姥子堂は、三途川の名前とともに極めて少ない名称である。

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