ホーム > 町の紹介 > 歴史・沿革 > 甘楽町指定文化財 > 天引黒渕古墳群の塚 一基

天引黒渕古墳群の塚 一基

最終更新日:2013年11月18日

指定:昭和63年12月6日   町指定史跡
所在地:甘楽町大字天引1865-2
見学:常時可

80 天引黒渕古墳群の塚一基

 この古墳は、堂の入川に沿った東向き斜面の黒沢家の畑の中に立地している。盛った土(封土)が現存しておらず、当地産出の天引石で構築された石室が露呈している。形態は円墳と推定されている。
 埋葬施設は、南に開口する横穴式石室(石をつんで石室を造り、羨道から奥の玄室に通じ、ここに遺骸を安置する)で、平面形は両袖型である。石室の全長は495cmを測る。
 羨道入口部の羨門は、向かって右側が、幅50cm、高さ85cm、奥行50cm。左側は幅30cm、高さ85cm、奥行45cmで、鳥居状に長さ160cm、高さ55cm、奥行85cmの一枚岩がのっている。この構築技術はすばらしい。
 羨道は、長さ285cm、高さ100cm、幅75~90cmを測る。
 玄室は、長さ210cm、高さ175~180cm、幅75~90cmを測り、奥壁、左右壁とも一枚岩で構築されている。
 天井石は、長さ370cm、幅約160cm、厚さ70cmの一枚岩である。
  直刀13本が出土したとのことであるが、その所在場所は不明である。
 数基の古墳より構成される古墳群のうちの1基であり、年代は古墳時代後期の7世紀後半頃と推定されている。

このページへのお問い合わせ

教育課 文化財保護係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8324
ファクス:0274-74-5813