ホーム > 町の紹介 > 歴史・沿革 > 甘楽町指定文化財 > 諏訪神社の麦供え
諏訪神社の麦供え
最終更新日：2011年11月15日
指定：昭和５０年７月７日 町指定重要無形民俗文化財
所在地：甘楽町大字天引５２４番地 諏訪神社（スワジンジャ）
この神社は、天正（テンショウ）４年（１５７６）諏訪大社（長野県）より分社し、古来より鎮座（チンザ）していた新谷（屋）（ニイヤ）大明神の境内に社殿（シャデン）を造立し、合祀（ゴウシ）され、諏訪神社となっている。
麦供え（バクゾナエ）は、「麦（バク）まつり」とも「鬼穀（オニゴク）」とも呼ばれ、安土桃山（アズチモモヤマ）時代この地で疫病（エキビョウ）（はやり病）が流行した時、氏子（ウジコ）（守り神の地元民）の代表者が諏訪大社に出かけて参篭（サンロウ）（一定期間こもって祈願する）し、厄除け（ヤクヨケ）の仕方を教わってきた。これが麦飯だったという。以来、当諏訪神社の神事（シンジ）となっており、全国的にも珍しいものである。
その方法は、籾殻（モミガラ）をむいただけの大麦に小豆を混ぜ合わせ（味付けはしない）、釜で蒸（ム）して強飯（コワメシ）をつくり、直径約１ｍの半切（ハンギリ）（おひつ）に入れ、「エイトー、エイトー」という掛け声をあげながら、担いで神社へ運ぶ。神官はこれを拝んでから氏子たちに授ける。氏子は各自持参の「川桐（カワギリ）の葉」と呼んでいる葉（ノウゼンカズラ科のキササゲ）や、または桑の葉に麦飯を包んで持ち帰り、家族はもとより家畜にまで食べさせ、五穀豊穣（ゴコクホウジョウ）、家内安全、無病息災（ムビョウソクサイ）を祈るものである。
この神事は、毎年８月第４土曜日と１０月第３日曜日に執行されている。
このページへのお問い合わせ
教育課 文化財保護係
住所：〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話：0274-64-8324
ファクス：0274-74-5813
