ホーム > 町の紹介 > 歴史・沿革 > 甘楽町指定文化財 > 円空の木彫仏像(3体)

円空の木彫仏像(3体)

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和61年8月6日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字小幡1    小幡八幡宮(町歴史民俗資料館で展示)
見学:開館時間に限る

48 円空の木彫り仏像 

 3体の仏像は、昭和54年(1979)9月小幡八幡宮で発見された。
 向かって右より、

 ○善女龍王立像像高40.3cm 
   正面及び両体側を角材の角にもってきて彫出している。頭部より背に龍を彫る。
 ○十二神将立像像高56cm 
   三角材を使用し、その一面を背面とし、高い髻(髪の毛を頭の上でたばねた部分)を彫出している。
 ○善財童子立像像高35.5cm 
  足元から頭部へ体を左に90度捻り、両手を右肩に上げて合掌する。

 これらは、いずれも民間信仰の代表的な祈祷仏であり、現世利益仏(現世において神仏から受ける利益のこと)として彫像されたものであろう。
 円空(寛永9~元禄8年、1632~1695)は、江戸時代初期の僧で、全国各地で彫像した。延宝9年(1681)に貫前神社(富岡市)で大般若経を読み終えたといわれているから、この頃これらの仏像を刻んだものと推測されている。「鉈彫り」の痕をそのまま残し、素朴な美と力強さがあり、豊かな個性を示すのが円空仏の特徴である。

このページへのお問い合わせ

教育課 文化財保護係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8324
ファクス:0274-74-5813