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仁治の板碑

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和54年2月9日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字小川470
見学:常時可

16 仁治の板碑

 この板碑(高さ348cm、幅83cm、厚さ9cm、緑泥片岩)は、鎌倉時代の仁治3年(1242)2月8日の銘があり、現在確認されている板碑の中では、甘楽町で1番、群馬県で2番、全国では11番目に古い。
 風化が進んでいるが、金剛界五仏(金剛界とは、煩悩という心身をなやますいっさいの欲望を砕き破ることを意味し、煩悩を砕くのは智恵であり、智恵を金剛にたとえ、如来の「智」の世界を表して金剛界という)の種子が刻まれている。種子とは仏を表すために用いた梵字をいう。
 五仏は板碑の上部よりバン(大日如来)・ウン(阿閦如来(アシュクニョライ))・タラーク(宝生如来)・キリーク(阿弥陀如来)・アク(不空成就如来)である。
 長い間にわたり、旧鎌倉街道(幕府がおかれた鎌倉から諸国へ通ずる街道)の石橋にされていたといわれ、文字の風化がひどい。貴重な碑石と認められ、現在地に移転されたのは、明治14年(1881)になってからである。
 碑文には、「合力已上三十余人」とあるので、集団・結衆(仏と縁を結ぶ)によって建てられた碑である。

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