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熊野堂の摩崖仏

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和52年6月13日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字天引1842-1
見学:常時可

13 熊野堂の摩崖仏

 通称熊野堂といわれる地内の凝灰岩に、薬師如来坐像1体が彫られている。光背(仏像の背後から輝く光明をあらわすもの)は、舟形光背(仏像の眉間にある百毫から発する頭光と、身体から発する身光があり、これを合わせたものを挙身光といい、この挙身光を舟形に表現した光背)であり、像(高さ55cm、幅44cm)を浮き彫りしてある。
 頭部に少し欠落部はあるものの、他は比較的の保存の状況もよい。自然の環境が崩落や風化を防ぐのに役立ったようである。銘は見られないが、江戸時代初期の作と推定される。
 かつて熊野社があったが、明治41年(1908)に諏訪神社に合祀された。それまでは、この摩崖仏を囲んで堂宇が建てられ、この像を本尊として、春と秋とに祭礼が行われていた。地域の人々は、この薬師如来を「熊野様=おくまんさま」として信仰して来ていたのであろう。

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