ホーム > 町の紹介 > 歴史・沿革 > 甘楽町指定文化財 > 学校給食の碑

学校給食の碑

最終更新日:2018年08月22日

指定:平成30年1月31日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字福島939番地1 甘楽町立福島小学校内
見学:常時可
  
   kyuusyokunohi.JPG
  
 本碑は、日本で初めての学校給食を昭和天皇陛下が深くご関心寄せられ、同校の学校給食状況を使者にご視察させた記念碑である。甘楽町立福島小学校は、昭和7年(1932)12月より日本で最初に学校給食が開始された。
 当時の群馬県民の体格検査の結果が全国で劣っていたため、「貧しい食生活が原因」と知事により食習慣の改善が指示された。その一つに旧福島町多井戸地区がモデル地区となり、栄養士の指導のもと「栄養改善事業」がスタートし、すぐに好結果が表れ始めた。
 福島小学校の給食も先の事業の一環で、栄養改善を目的とした。児童がご飯を持参し、おかずは学校の給食室で調理し提供する副食給食という形で開始された。そして昭和9年(1934)7月4日に学校給食群馬県指定校に指定された。
 当初は福島町の全額負担により実施されたが、翌年には財政困難を理由に、経済状況に応じて給食費を負担することになった。ご飯を持参できない児童には無料で主食などを分けた。
 この学校給食記念碑の表面は「御使御差遣記念碑」で天皇陛下が使者を派遣させ、福島小学校に視察に来られた記念碑であり、この左側に「栄養研究所長 栄養学校主 佐伯 矩」この下部に佐伯氏の落款2点が刻されている。裏面には碑を建立した経緯等が刻まれている。内容は昭和9年11月15日、陸軍特別大演習を御統監なされた昭和天皇陛下が、福島小学校の学校給食に深く関心を寄せられて久松侍従をご差遣され、同校の栄養給食状況をご視察させた。これを記念して旧福島町町民、学校が、紀元二千六百年の奉祝記念として昭和15年(1940)11月に建てた碑である。
全高1.9mの台石上にあり、碑高3.2m、幅1.6m、厚さ13~16cmの黒御影石である。
 当時の状況が良く理解でき、歴史的にも地方史的にも重要かつ貴重な碑である。

このページへのお問い合わせ

教育課 文化財保護係
住所:〒370-2292 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡161-1
電話:0274-64-8324
ファクス:0274-74-5813