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ルフォーショー 6連発リボルバー ピン打銃 一挺

最終更新日:2018年08月28日

指定:平成30年1月31日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字小幡852番地1 甘楽町歴史民俗資料館
見学:開館時に限る
 
  
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 ピン打式銃は、フランス人のルフォーショー(1802~1852)により考案され、金属製薬きょうを使用する発火方式の銃である。1860~70年代にフランス、ベルギーイギリスで製造され、ヨーロッパやアメリカなど世界各国に輸出され、日本では幕末期に輸入された。本品はベルギーのリェージュで1810年に創業したオーガスト・フランコット社製の銃であり、全長28.5cm。銃身長15.4cm。口径1.1cm。銃身上面にフランス語で『A FRANCOTTE』(フランコット社)と、この下に『ALIEGE』(リェージュ)の刻印がある。銃の左側には、銃身後方側面にフランス語で『LEFAUCHEUX B″』(ルフォーショー)と、この下に『ACIER FONDU』の刻印。回転弾倉(シリンダー)の前の部位に縦書きで『壬申一三七八群馬縣』の刻印。シリンダーと引き金の間の部位に『995』の刻印がある。銃の右側は、シリンダーに『王冠とAF』の刻印。シリンダーと引き金の間の部位に 『王冠とAF』の刻印2箇所があり、ここまでメーカーの情報がある当銃は珍しいといえる。
 『壬申一三七八群馬縣』の刻印は、明治5年(1872)政府により銃の所持を許可制とする銃砲取締規則を制定し、調査した際に刻印されたもので、『一三七八』は登録番号と思われる。小幡藩(松平氏)は、幕末にスタール銃二挺を購入しているので、本銃もその時に藩で購入したものと思われる。小幡藩(松平氏)で“中老”を務めた旧小幡藩士宅より見つかっており、幕末における小幡藩の動向を知る資料として当町においては極めて貴重な銃砲である。
 平成27年3月19日、銃砲刀剣類登録済。

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