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スタール銃 一挺

最終更新日:2018年08月28日

指定:平成30年1月31日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字小幡852番地1 甘楽町歴史民俗資料館
見学:開館時に限る
 
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 本銃は、小幡藩松平氏が購入した洋式銃二挺の一つである。もう一挺は平成25年2月25日に町重要文化財に指定され、この所有者である高橋家は小幡藩松平氏の勘定奉行を務め、同家には数百冊に及ぶ小幡藩関連史料等を保管している。その中の『藩日誌』に、洋式銃購入の経緯や本銃を戊辰戦争に持参したこと等が記述されている。『甘楽町史』(1979.甘楽町)によると小幡藩は上野各藩とともに出兵し、群馬県北毛地域の三国峠・戸倉等利根郡で会津藩兵と交戦している。
 本銃はスタール騎兵銃と呼ばれアメリカ製である。1858年(安政5年)にアメリカで特許を得て、ニューヨーク州のヨンカースで製造された騎兵銃である。幕末期に数多く輸入されたが、現存する騎兵銃はほとんど見当たらない。
 本銃の特徴として、種別は管打ち式銃砲。構造は機関部に錆が生じているため不明。寸法は全長95.5cm、銃身長50.9cm、口径1.3cm。機関部の引き金を引く右側上部に「STARR ARMS CO. YONKERS N.Y.」の刻印が刻まれている。
 小幡藩松平氏が購入した洋式銃であり、幕末における小幡藩の動向を知る資料として当町においては極めて貴重な銃砲である。
 平成25年11月21日、銃砲刀剣類登録済。

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