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田村家近世文書

最終更新日:2013年11月14日

指定:昭和46年5月12日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字国峰1525
見学:不可

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 田村家には、天保4年(1833)から同8年(1837)にかけて起きた飢饉(天候不順により食料がなくなる)の記録、慶応4年(1868)の「打ちこわし」騒動の記録、村内の事件、他村とのもめごと等の諸記録がある。
 『豊年来ル鳥渡之覚』(天保8年)と題した記録は、同家の祖先で、国峯村の名主役(村に関係した公務を取り扱う)であった田村三右衛門利正が、当時の被害状況と世相の変遷とを克明・詳細に書き残した記録で、庶民の窮状が良くわかる。
 もう1つは、慶応2年から同4年(1866~1868)にかけて、群馬県下各地に「世直し」と叫ぶ大規模な「打ちこわし」が起こった際の記録である。慶応4年には、甘楽町の中においても、天引村2件、国峯村5件、上野村2件、多井戸村2件、福島村1件が「打ちこわし」の被害を受けた。この時、暴徒に襲われた国峯村の名主が、小幡藩へ提出した歎願書(事情をうちあげて願うこと)と、書きとどめておいた被害状況書とが、「打ちこわし」騒動にかかわる記録である。

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