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庭谷の五輪塔

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和46年2月9日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字庭谷644   如来堂境内
見学:常時可

5 庭谷の五輪塔

 五輪塔とは、地・水・火・風・空の五大(万物を生成する五種の要素)を、塔の下部より方形(地輪)・円(水輪)・三角(火輪)・半円(風輪)・宝珠(空輪)と基本的に5つの石を積み重ねた石塔のことであり、平安時代に製作が開始された。一般的には空・風輪を1石で他を3個に分けるものが多い。
 鎌倉時代以降は、亡くなった人の供養のためや墓石として製作されるようになった。地輪に年代や人名が刻まれている。
 庭谷の五輪塔は、6基が指定されており、石材は向かって右から一番目、二番目と六番目が凝灰岩、他は当地で産出する天引石(砂岩)で造られている。
 塔はいずれも直線的で豪壮な軒型をしており、中世の作風を見せている。向かって右から三番目は、建武3年(1336)、二番目のものは観応元年(1350)と北朝の年号が読み取れる。
 6基とも庭谷城主庭屋氏代々の墓石と伝えられている。
 古くに移動され窮屈な配置となっていたが、平成12年度(2000)に当所に再移動し、覆屋が架けられた。

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