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観音図並びに文机

最終更新日:2013年11月19日

指定:昭和40年5月10日   町指定重要文化財
所在地:甘楽町大字轟774   宝積寺(曹洞宗)
見学:不可

46 観音図  46 文机

 観音図(長さ218.5cm、幅87.3cm、観音様は約140cmの大きさ)は、室町時代初期の画僧明兆の筆と伝えられているもので、紙本着彩の大幅(掛軸)である。
 明兆は、京都の東福寺の殿司職(仏像を安置した仏殿や仏堂の事を担当する役僧)についたので兆殿司と俗称され、号(本名のほかにつける名)は破草鞋。諱(死後に尊んでつけた称号)は吉山と呼ばれている。
 織田氏は、元和年間(1615~1624)に小幡藩主となったが、寺伝によれば、宝積寺を菩提寺(祖先の墓や位牌をまつる寺)と定めたのを機に、2代藩主信良が本図と茶釜1個を併せて寄進したといわれる。

 文机(67×33.3cm、高さ36.5cm)は、江戸幕府第3代将軍の徳川家光寄進と伝えられ、濃い飴色漆仕上げで、随所に真鍮の透彫金具を配し、台上には7つの葵紋が金蒔絵でちりばめてある。
 本寺は、幕府から30石の寺領を与えられているので、その朱印状(将軍の朱印のある書類)と共に寄進されたものと考えられている。

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