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イタリア海外駐在員だより Vol.18
最終更新日:2016年11月04日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員となったイタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第18回は、この季節ならではのお菓子「カスタニャッチョ」のお話しです。お話しに出てくるデザートワイン「ヴィンサント」は、道の駅甘楽で直輸入し販売しています。ぜひ一度お試しください。
※11月19日に開催される「かんらモーレ・子どもワークショップ」に稲葉さんが来日し、講師をつとめられます。お子さんとご一緒にご参加ください。(要申込 甘楽町役場かんらモーレ係 TEL:0274-74-3131)
視覚と味覚でトスカーナの秋を満喫する頃

秋色に染まったブドウ畑

秋色の田園風景
甘楽町の皆さま ボンジョールノ(こんにちは!)
早、暦も10月末となり、私が暮らすイタリア・トスカーナの渓谷の大地も日に日に秋深まる頃となりました。チェルタルド周辺の丘陵地帯の斜面に広がるブドウ畑が黄色や紅色に紅葉し始め、その美しい秋の色に染まる田園風景を見るたび心がほっと和み、旬の季節を実感している私です。 豊かな森林が多く存在するトスカーナ州では、この時期ふんだんに「栗・カスターニェ」が収穫されます。伝統的に昔から栗の粉とエキストラバージンオリーブオイル、水、松の実、干しブドウ、胡桃、ローズマリーで作る「カスタニャッチョ」という栗のケーキが食卓に登場する季節でもあります。
秋の大地の恵みをふんだんに活用しオーブンで焼き上げたシンプルなケーキで、砂糖の甘味ではない栗の甘味を存分に味わえ、ローズマリーの香りに食欲をそそられるお菓子です。元来は、アッペンニーニ山麓に住む農民が、ふんだんに収穫できる栗を使い、貴重な栄養源を摂取するための一品として作り始めたものと言われていますが、今ではこの地方の伝統特産食を取り上げる秋の食のフェアに欠かせない存在です。
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
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