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イタリア海外駐在員だより Vol.17

最終更新日:2016年09月22日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員となったイタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。

 第17回は、ブドウ収穫の時期に出現するお菓子「スキアッチャータ」のお話しです。チェルタルドも秋色に移り変わってきているようですね。今回は番外編もありますのでご覧ください。
 ※役場ロビーと道の駅甘楽でのイタリア中部地震義援金受付は、9月30日までです。ご協力をお願いいたします

画像:チェルタルドパノラマ 

ブドウの季節のスペシャルおやつパン ~旬の大地の恵みに舌鼓!~

チェルタルドのブドウ畑

チェルタルドのブドウ畑

たわわに実ったブドウ

たわわに実ったブドウ

  甘楽町の皆さま ボンジョールノ(こんにちは!)  

 セッテンブレ(9月)も早や下旬。日に日に秋の香りを深く感じる頃となり、街の周辺に広がるブドウ畑にはたわわにブドウの房が実り、それを収穫するこの時期の風物・ヴェンデンミア作業がスタートしたチェルタルドです。

 そんな中、街角のパン屋さんには、このブドウの季節限定で作られるスペシャルおやつパン「ブドウのスキアッチャータ」がお目見えし、地元の人々の間で人気の的となっています。

                  スキアッチャータ 

 このパンは、トスカーナ州において昔からワイン製造に欠かせないブドウ栽培が盛んなチェルタルドを含むフィレンツエ県地方名産の伝統の一品です。

 パンの生地にブドウの実をたっぷりトッピングしてふんわりと焼き上げただけのとてもシンプルなお菓子パンですが、夏中太陽の光をたっぷり浴びて育った元気な旬のブドウの美味しさをそのまま丸ごと味わえるというとっておきの楽しみを享受できます。

 伝統的には「カナイオーロ」種のブドウを使用すると言われていますが、種が多いため食べやすさから近年では他の種なしブドウを用いる傾向があるとのこと。

 昔からこの地方で「スプーン一杯のブドウの種は、若さを保つための効果が期待できるもの」と言い伝えられているそうですが、個人的には、ブドウの種を飲み込むことが苦手な私は、種なしブドウのスキアッチャータ登場のおかげで、美味しい旬の恵みを堪能でき今年もトスカーナの秋の味に舌鼓を打つ今日この頃です。 

                                               在イタリア・チェルタルド市
                                        甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

番外編:日本食での夕食会  

 過日、チェルタルド市にあるフランコ・ブロージさん(今夏随行員として奥様とともに来町、甘楽町中学生の受入家庭でもあります)のお店で、今夏甘楽町に滞在したチェルタルド市青年使節団員の子どもたちと今夏のチェルタルド市側のホストファミリー、チェルタルド市国際文化交流推進協会会長リード・オルシさん一家の総勢35人での日本料理の夕食会が企画されました。
 駐在員の稲葉さんにコックさんの白羽の矢が立ち、孤軍奮闘されたそうです。から揚げと海鮮チャーハン、枝豆&コーンの天ぷらを作ったそうです。大変好評でみなさんがお替わりをしてくれたそうです。駐在員のこの様な活動も姉妹都市交流や日本文化の紹介に大いに貢献してくれています。

チェルタルド夕食会1 チェルタルド夕食会2 yuushokukai3.jpg

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 

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