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■新聞記事から
楽山園に「拾九間長屋」 江戸時代の住居復元
(2008,4,6上毛新聞)
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甘楽町小幡の大名庭園「楽山園」(国名勝)に、江戸時代の様子を伝える園内最大の建造物「拾九間(じゅうきゅうけん)長屋」が完成した。外観は当時を復元し、内部にプロジェクターなどを備えた多目的室を設けた。町教委は、同園の拠点施設として活用し、観光振興にも役立てていく方針。
長屋は、茅(かや)ぶきの木造平屋建てで、延べ床面積二〇二平方メートル。長さ三五・八メートル、幅五・六メートルで高さは六・九メートル。内部はいくつかの部屋に分割され、藩邸の使用人たちが暮らしていたとみられる。
外観は当時の様子が記されている陣屋絵図(一七六七年)などの資料を参考に、たたずまいを可能な限り正確に復元。内部は居住空間の一室を再現した畳敷きの展示室や、土間を設けた。
多目的室は壁に天女や七福神などの絵の装飾を施しており、プロジェクターと音響設備を設置。オープン後は町の歴史や同園の建築の経緯などを紹介するガイダンス機能を果たす。
長屋の建設は、町が二〇〇二年に着手した十年計画の楽山園整備の一環。これまでに特徴的な外観を持つ「腰掛茶屋」「梅の茶屋」などを復元。今後は中門の建設や外周の石垣整備などを行う予定。
楽山園は十七世紀前半に当時の小幡藩主、織田氏が造成した藩邸を含む大名庭園で、現存は県内唯一とされる。
一般公開開始の日取りは未定だが、十三日の「城下町小幡さくら祭り」の際に開放する。同日以外でも事前に申し込みがあれば見学対応を検討する。
(c) JOMO SHINBUN 記事提供 上毛新聞社 禁転載
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