皇紀2600年紀元節つまり昭和15年、群馬県北甘楽郡小幡尋常高等小学校発行。「英雄起る處(ところ)山河美はし」と詩人がいつた。此の語に違(たが)はず我が小幡町は英雄の起つた處であり山紫水明の土地なのである。魚取りをした清らかな川、蝉を取りとんぼを追ひかけた緑の山々、すべてが皆私達の思ひ出となるもの許である。清らかに流れて止まない堰、此の水に影を投じてゐ(い)る老桜紫匂う背に紅白の煙突の聳(そび)えてゐ(い)る様、どこからともなく聞こえる晩鐘(ばんしょう)、・・・・・というような内容が書かれています。(資料提供 小間克敏)
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