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令和8年度所信表明

最終更新日:2026年03月16日

 令和8年度甘楽町一般会計予算並びに特別会計につきまして、その大要をご説明し、併せて予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 


【令和8年度施政方針】
 

○当初予算編成の基本方針・規模・財源 

 はじめに、予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。

 町政の基本である町民の皆様が安全で安心して生活できることに重点を置きながら、子育て世帯に対する様々な支援や豊かな自然環境を活かした公園整備に係る予算を編成いたしました。
 また、町民の声を反映した第6次総合計画「しあわせホームタウン甘楽」及び、甘楽町デジタル田園都市構想総合戦略に盛り込まれた各種事業については、掲げられた目標を念頭に置き、着実に実施して参りますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 はじめに、本町の財政状況ですが、令和7年度の町税収入の状況は15億6,136万円程度の見通しとなっており、前年度と比較すると、個人住民税の定額減税からの復元による増額もあり、5,820万円程度の増額見込みとなっています。
 令和8年度については、個人町民税では所得割の増額、法人町民税では法人税割及び均等割の増額及び、固定資産税では新築家屋棟数及び償却資産の増加に伴う増額などを見込み、町税全体では当初予算額で前年比4.3%増加の15億7,536万7千円を計上いたしました。

 町の歳入の根幹となる地方交付税でありますが、普通交付税は、前年より9,000万円増額の17億8,000万円を見込んでおり、地方交付税の交付総額は前年と比較して5.4%の増加となっています。
 また、国の地方交付税総額は前年度比で6.5%増加する高い水準で確保され、赤字地方債である臨時財政対策債の発行については前年度に引き続きゼロとなり、地方財政の健全化への取り組みが推進されています。

 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、令和8年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第6次総合計画に盛り込まれた施策を推進するとともに、子育て支援や農業公園等の整備に重点を置く予算といたしました。

 この結果、令和8年度一般会計当初予算の総額は、64億3,500万円で、前年度当初予算と比較して3.5%の増加となりました。


重点施策 

 それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、 子育て支援事業 です。

「めぶきの森かんら」及び「かんら保育園」については、民間事業者による安定的な運営はもとより、町と事業者が連携することで、より質の高い保育サービスの提供、幼児教育及び子育て環境の充実が図られ、園児数は増加の傾向にあります。
 町では、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、令和7年度に引き続き保育料の完全無償化を実施してまいります。また、従来は第2子目以降から行っていた延長保育料の無償化を、令和8年度から全園児に拡大します。さらに、町内の認定こども園及び保育園に通う園児に行っていた給食費の無償化を、予算の範囲内において、町外の保育園等に通う園児にも拡大し、経済的支援の更なる充実を図ってまいります。
 また、令和8年度より、結婚・子育てアンケート調査で要望のあった「放課後子ども教室と学童保育所の一本化」を実施し、新たな形での放課後児童の居場所づくりを推進することで、児童の健全育成に努めて参ります。

 さらに、新規の事業として、子ども達が安心・安全に過ごせる拠点づくりとして「児童館」の開設に着手し、令和8年度は、提案型による設計委託業者の選定を行い、令和9年度には建築工事を着工できるよう準備を進めて参ります。

 その他の子育て支援として、給食費の無料化については、令和8年度から小学校児童に係る給食の費用は国の交付金により補填されますが、甘楽町が先駆けて取り組んでいる中学生も含めた児童・生徒約780人の給食費の完全無料化は、今年度も引き続き実施いたします。
 また、高校生世代までの医療費の無料化、「家庭子育て世帯応援金」の交付及び、「小中高入学応援金」の交付についても、引き続き子育て世帯を支援する観点から、併せて実施して参ります。


 二つ目は、農業公園をはじめとする公園の整備です。

 甘楽町の特色である豊かな自然を活用し、スマートインターチェンジ周辺の南側ゾーンを美しい里山を臨む農業公園として整備して参ります。町の玄関口周辺の整備により、良好な景観形成に努めるとともに、観光面や町民の皆様の利用など、多くの皆さんの憩いや交流の場となることで、町の魅力を発信できることが期待されます。令和8年度は、用地の確保や雑木の伐採など、基盤となる環境の整備を進めて参ります。

 また、小幡周遊拠点として、引き続き大手門周辺の造成工事を進め、令和8年度は北側の町道拡幅工事を行います。紅葉山公園整備では、甘楽ふるさと館方面に降りる南側の周遊路整備工事を行い、憩いの場、そして観光の拠点である公園の整備を進めて参ります。

 その他、福島小学校プール跡地には学校農園を整備し、農作物等の育成を通じて生徒の学びの機会に活用するとともに、今後は、旧福島幼稚園跡地防災公園を中心に、周辺施設と一体とした整備を進めて参ります。

 三つ目は、町道改良工事の実施であります。

 町道整備については、中道第二工業団地の隣接道路である町道生(なま)板木(いたぎ)、小幡(おばた)新町(しんまち)線整備に係る用地測量が完了し、用地買収も一定程度の進捗となったことから、令和8年度は残りの用地買収や移設補償を進めながら、道路改良工事を実施し、工業団地進出企業や観光客の利便性の向上を図って参ります。
 また、大日住宅団地造成予定地の隣接道路である町道小川(おがわ)・赤坂(あかさか)線については、詳細設計や用地買収が完了し、令和8年度は道路改良工事を行い、狭あい部分の解消や幹線道路への接続により利便性の向上を図って参ります。
 その他、天引工業団地の隣接道路である町道本村(ほんむら)・鈴宮(すずみや)線については、令和8年度は前年度に引き続き用地買収を実施し、令和9年度での工事着工を予定しています。
 また、整備を計画している農業公園へのアクセス道路となる町道西谷(にしやつ)・狐崎(きつねざき)線については、令和8年度に詳細設計を実施する予定となっています。


○新規事業等 

 次に、予算区分別の主な新規事業や拡充する事業等について申し上げます。

 総務費では、甘楽町DX推進計画に基づき、デジタル専門人材派遣制度を活用した庁内及び地域のDX化を推進し、行政手続の簡素化やサービスの向上に努めて参ります。
 地域おこし協力隊については、新規隊員を募集し、現隊員を含め、地域の活性化や隊員の移住定住に繋げます。また、地域おこし協力隊インターン生については、引き続き受け入れを進め、関係人口の増加や地域の魅力発見を推進して参ります。
 なお、新規住宅取得者に交付する「まちづくり定住応援金」や、若い人の定住と町内企業の活性化を図る「奨学金返還支援助成金」、「空き家リフォーム補助金」、「移住支援事業補助金」については継続して実施し、引き続き人口減少対策や若者の定住促進に取り組んで参ります。
 また、老朽化した施設等の解体撤去についてですが、令和8年度は、旧秋畑小学校プールの解体撤去工事及び、白倉研修センターの解体に係る実施設計を行って参ります。


 民生費では、全世代が安心して暮らせるまちづくりを目指して、引き続き、高齢者支援、障害者支援などの各種事業に取り組んで参ります。
 また、多世代サポートセンター内の入浴施設については、サービスの向上を図りながら利用料の改定を行い、運営の安定を図って参ります。

 衛生費では、環境対策事業として、町全体で取り組む地球温暖化対策実行計画の策定を予定しており、その中で、具体的な取り組み及びその支援等を検討して参ります。
 また、良好な生活環境を保持するため、新たに猫の不妊去勢手術費に対する補助制度を開始し、飼育環境の整備を支援して参ります。

 保健事業では、これまでの予防接種事業の実施と併せて、新たに定期接種での実施となった「RSウイルス母子免疫ワクチン接種助成」や、10月より追加となる「高用量インフルエンザワクチン接種助成」の実施などにより、町民の皆様の健康保持を支援します。
 また、「妊婦のための支援給付交付金事業」による妊娠・出産に対する経済的支援及び、伴走型相談支援の推進により妊産婦やご家族に寄り添った支援を行って参ります。

 農林水産業費では、これまでの有機農業推進のための各種事業を継続するとともに、新たに有機JAS認証取得及び更新に係る補助制度を開始します。甘楽町オーガニック推進協議会を中心として、町が支援する形で、有機農業の産地づくり、販路拡大、担い手の確保・育成などを、より一層推進して参ります。
 農業施設の整備では、甘楽ふるさと農園の利用者より要望の声が多く寄せられていた休憩棟付の貸し区画を増やすため、新たに5棟の休憩棟を建築して参ります。
 その他、農業者の生活安定を図る支援や、生産の効率化を図る農業用機械・施設の導入に対する補助を実施し、農業者の所得向上、後継者不足解消に繋げて参ります。
 また、林業振興では、引き続き、荒廃林の整備と里山の管理を、森林環境譲与税とぐんま緑の県民基金を活用して実施して参ります。
 次に、経年劣化等による施設の改修ですが、甘楽ふるさと館では、ロビー照明設備のLED改修工事及び、老朽化した木製デッキの修繕工事を実施し、道の駅甘楽では、外壁等の補修・塗装による長寿命化改修工事を実施して参ります。

 商工費では、観光キャンペーンを実施し町の魅力をPRするとともに、3大パークを巡るシャトルワゴン運行を春と秋の年2回実施します。
 イベントの開催では、大勢の観光客が見込まれる「さくら祭り」、「さくらウオーク」及び「アンブレラスカイ」等の従来のイベントに加えて、県の地図情報と連携し、スマホの位置情報を利用した「電子スタンプラリー」を通年開催するなど、町民の皆様や観光客が楽しめる様々なイベントを実施して参ります。
 また、観光施設の整備では、昨年、倒木により破損した小幡地区の「せせらぎの路」遊歩道の修繕を行います。
 なお、企業の雇用支援や若者の就職支援を継続し、引き続き、企業進出の促進や雇用の安定を図って参ります。

 土木費では、町内45橋の橋梁長寿命化定期点検及び橋梁修繕計画の更新を実施して参ります。
 また、国の補助金を活用して道路台帳のデジタル化を実施し、道路台帳管理の効率化を図って参ります。

 消防費では、消防団の環境整備の一環として、消防団再編により手狭となっていた第2分団第1部詰所の建て替えに着手して参ります。令和8年度に詰所用地の選定及び建築の実施設計を行い、令和9年度には建築工事を予定しております。
 また、装備の充実では、消防団員が着用する防寒着を、撥水性や防寒機能が高いものに買い替え、消防団員の安全性の保持と地域消防力の向上を図って参ります。

 続いて教育費ですが、教育施設の整備では、蛍光ランプの製造・輸入の廃止期日が迫っているため、各小学校、中学校、防災交流センター、各学校体育館、学校給食センターの照明設備をLED照明に改修して参ります。LED改修事業は、財政的負担を平準化するためリース事業による実施とし、当該リースの期間は10年間となりますので、期間中の予算確保については、令和8年度当初予算にて債務負担行為としてお諮りして参ります。ご理解ご協力をお願いいたします。
 また、学校給食事業では、経年劣化により配送車1台の買い替えを行って参りますが、納車までに1年以上の期間を要することから、令和8年度に債務負担行為のご承認をいただき、購入手続きを進めたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
 なお、民間委託となった調理・配送等の業務も順調に実施されており、引き続き、アレルギーに対応した安全安心な給食の提供や、有機野菜や地元食材の活用、交流国給食の日、町内企業給食の日などの特色ある給食の提供により、学校給食の充実を図って参ります。


○特別会計の概要 


 引き続きまして、特別会計等について申し上げます。

 特別会計等は、甘楽町国民健康保険事業特別会計予算など3件、企業会計は水道事業会計予算及び下水道事業会計予算の2件になります。

 国民健康保険事業特別会計では、令和8年度より国民健康保険税に新たに子ども・子育て支援分の負担が追加されますが、子育て中の国保世帯の経済的負担の軽減を図るため、出産被保険者の産前産後の保険税4ヶ月分の減免や、18歳以下被保険者の保険税均等割額の実質無料化を引き続き実施して参ります。

 介護保険事業特別会計では、令和8年度が第10期介護保険事業計画の策定年度となることから、これまでの介護ニーズや収集した基礎データを的確に捉え、介護保険料や介護給付費の適正化に向けた検討を進めて参りますので、ご理解ご協力をお願いいたします。

 水道事業会計では、道路改良工事に伴う配水管布設替工事や漏水事故を引き起こす老朽管の更新工事を実施し、これからも住民の皆様に、安全で安心できる良質な水を、将来にわたって安定的にお届けすることに努めて参ります。
 また、令和8年度は、有収率向上に向けて、町内一円の漏水箇所の効率的な把握を目的とした衛星画像を用いた漏水調査を実施して参ります。

 下水道事業会計では、引き続き快適な生活環境を保持するため、管渠の布設や施設の更新整備を進めるほか、善慶寺国峰地区の公共下水道への接続工事を実施して参ります。
 なお、下水道事業会計は公営企業会計へ移行して3年目を迎えますが、急激な負担増を抑制するため、前年度に引き続き町からは財政的な補助をしております。
 これらの事業に着手するにあたり、議会をはじめとする町民の皆様のご理解ご協力をお願いいたします。


○予算執行にあたって 


 以上が令和8年度当初予算についての大要です。

 一般会計当初予算は、物価高騰の影響により費用単価の上昇から歳出予算が増加する一方で、歳入予算の伸びが追い付かず非常に厳しい財政状況となっております。この様な状況の中、国や県の補助金の活用はもとより、適正な起債の借入を行うほか、各基金の繰入れを実施し財源確保に努めた予算編成を行いました。
 予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。


○おわりに 

 以上、令和8年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。
 本町財政は、今後も予断を許さない状況に変わりはありませんが、将来を担う子どもたちが健やか成長できる環境を整え、若い人が住んでみたくなる町、住民が安心して暮らせる町、賑わいと活力のある町、そして誰もが幸せを実感できる町「しあわせホームタウン甘楽」の実現に向け努力してまいりたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。



甘楽町長 森  平  仁  志


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