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森平仁志町長あいさつ

最終更新日:2025年01月20日

【町長所信表明】

 令和6年7月23日をもって甘楽町第9代町長に就任いたしました。
 所信の一端を申し上げさせていただき、議会及び町民の皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

 去る7月2日に告示がありました町長選挙におきましては、議会議員の皆様には力強いご支援と温かい激励をいただき、また多くの町民の皆様からご支持をいただきまして、甘楽町長の栄を与えていただきました。ここに改めて衷心より御礼申し上げる次第です。本当にありがとうございました。

 このうえは、全身全霊を傾倒し、まちづくりのために尽くして参る所存でありますので、議員各位にはどうか今後ともご指導ご支援を賜りますよう切にお願い申し上げます。
 私に課せられた最大の課題は、今後も時代背景に応えながら住みよい環境の町をつくること、また、今まで多くの先輩諸氏によって築き上げられてきた甘楽町を、これからも豊かに発展させていけるか、であると考えております。
 このことを肝に銘じ、『誰もが安心して暮らせるまちづくり』を進め、第6次総合計画にもありますように、あたたかなふるさと「しあわせホームタウン甘楽」を実現するまちづくりに向け、議員の皆様をはじめ町民の皆様とともに取り組み実行して参ります。新しい時代の中にも輝ける町を目指して精進して参る覚悟であります。

 しかしながら、地方行政を取り巻く環境は依然厳しい状況であります。とりわけ財政事情は年々厳しさを増している状況であり、生活の向上を図るためには新しい視点と意識改革のもと、町民皆様も含め一丸となって取り組まなくてはならないと考えております。厳しい世情を逆手にとって、厳しい時ほど強くなれる絶好のチャンスと捉え、力強く邁進することで難局も乗り切れるものと確信しております。そしてその先には町民皆様の誰もが「しあわせ」を実感できるホームタウン甘楽の未来が必ず開かれるよう渾身の努力を払ってまいりたいと思っております。

 前町長が5期20年にわたり行政の重責を担われまちづくりを進めてこられました。この良い流れを止めることのないよう各種施策に取り組んでいきたいと考えております。第6次総合計画にもありますように、甘楽町に住みたい、住んでよかったと思えるまちづくりを進め、町民の皆さんが幸せを感じ、住みやすさを実感できる各施策を展開していきます。


◯人口減少対策と子育て支援
 全国的に人口が減ってきていることが課題となっておりますが、当町も例外でなく人口の減少が喫緊の課題となっております。その対策のひとつとして、子育て支援が重要であると考えています。幼児教育については「めぶきの森かんら」及び「かんら保育園」の運営が民間事業者に委ね3年目となっていますが、今後につきましても町と事業者が連携し、質の高い保育サービスの提供及び子育て環境の充実を図って参ります。また、結婚、出産、子育てに対する不安の解消や負担の軽減を図るため、産後ヘルパー事業の導入など安心して臨めるよう包括的な支援を推進します。
 学童保育については、世帯で同時に利用する2人目以降の保育料を半額補助することで利用する世帯の経済的負担を軽減して参ります。
また、子育てに伴う経済的負担を軽減するため「家庭子育て世帯応援金」の交付、第2子以降にかかる保育料の無料化、小学校及び中学校の生徒の給食費の無料化についても継続して実施して参ります。そして更なる充実策も検討して参ります。
 なお、ひとり親世帯の医療費については、引き続き所得制限を撤廃して無料化し、一般世帯における高校生世代までの医療費の無料化と併せて実施して参ります。
 子どもの居場所づくり施策として、児童館開設に向けた検討・調査を実施していきたいと考えています。児童館を開設することは、学童保育所だけでなく、子どもたちのもうひとつの居場所として確立できれば一層の子育て支援につながるものと思っています。


◯町の産業の承継対策と起業支援
 次に町の産業ですが、農業・商業・工業のどの業種も働き手の数が相対的に減少しています。農業では耕作放棄地の増加、商工業であれば後継者がいないなど事業承継が課題となっております。町としても町内業種を守っていくことが最も重要で、事業を継続していくことができるように施策を講じて参ります。新規就農者の奨励金制度や融資制度・利子補給制度の充実を図ります。また、有機農業プランを推進して参ります。
 新店舗を開業するための空き店舗や空き家の改修補助や町が店舗を貸し出すチャレンジショップサポート事業も展開していきます。一方でふるさと納税返礼品などの新たな魅力ある商品開発などにも支援していきたいと思います。
 工業においては、先進的な技術や設備の導入や経営診断の支援を実施していくとともに、若年者人材確保や就業者への就職に伴う支援を実施していきます。


◯甘楽スマートインターチェンジ近隣の取組みとオーガニック推進プラン
 昨年3月に開通した甘楽スマートインターチェンジは多くの方に利用していただいております。アクセス道路の整備を進めておりますが、さらなる利便性向上を図るため、引き続き進めて参ります。また、近隣の用地は産業用地として整備していきたいと考えております。町外企業が進出していただくことは嬉しいことでありますが、町内の企業が事業拡大などで活用いただけるのであればありがたいことだと思います。
 また、付近には丘陵地帯があるため、誰もが立ち寄ることができる、総合計画にもある農村(農業)公園の整備を検討して参ります。町では昨年、地域ぐるみで取り組んでいくオーガニックビレッジ宣言をするとともにオリーブ栽培に取り組んでいますので、農村公園にも取り込んでいければと考えております。

◯町有施設の利活用
 町有施設である旧秋畑小学校校舎や幼稚園舎の用地の活用につきましては、地元みなさんのご意見をいただきながら進めたいと思いますが、地域の皆さんが災害時に避難できる場所がないことから校舎・園舎を解体し、防災広場として利用することも一案と考えています。建屋の解体は町の財政状況も考慮しなければなりませんが、補助事業等の研究も進めながら進めていきたいと思います。

◯予算執行にあたって
 各種事業の予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。

◯おわりに
 以上、私の所信の一端を申し上げました。
 本町財政は厳しい状況に変わりはありませんが、私の信条である 『近き者よろこびて、遠き者来る』 という思いとともに、町民生活の向上を図るためにしっかり取り組み、元気とにぎわいのある町、そして誰もが幸せを実感できる町「しあわせホームタウン甘楽」の実現に向け努力して参りたいと考えております。議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。


                                                甘楽町長 森平 仁志

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