音楽プレーヤーの歴史(国内)
1877年(M10) エジソンがフォノグラフを発明
1907年(M40) 国産初の円盤レコードと蓄音機製造開始
1910年(M43) 国産1号機「ニッポノホン(ホーン式)」が発売
1932年(S 7) 国産電動蓄音機発売
1940年(S15) 戦時統制のため蓄音機が生産禁止に
<戦後>
1947年(S22) 家電に対し100%の物品税、アマチュアやラジオ屋が組み立てた蓄音機が出回る ナショナル等が高級蓄音機発売
1958年(S33) ステレオレコードが発売され、ステレオ再生オーディオが相次いで発売
1960年代 オールインワンのステレオオーディオセットが発売される アンプが真空管からトランジスタに変化していく 60年代後半になると、アンプ部とスピーカーが分かれたセパレート型ステレオへと変化する
雑誌の付録として薄型レコード「ソノシート」が登場する

<余談>
写真のコロムビアの家具調ステレオが我が家に来たのは1965年(S40)頃だったと思う。真空管アンプだったので電源を入れてから音が出るまで少し間があった。今の人にはきっと物足りないと感じられるような優しい音色のステレオだった。また、FMチューナーが内蔵されていたが、NHK前橋放送局がFM放送を開始するのは1970年(S45)になってからだった。ちなみにFM
GUNMAが開局するのは1985年(S60)。
1965年(S40) 8トラックカセットテープが開発される 8トラックテープはエンドレスだったので、カーステレオとして重宝された またカラオケテープが発売されると、8トラック=カラオケのイメージが定着していく しかし、1970年代に入り音楽メデイアとしてカセットテープが主流となり、8トラックテープは衰退していく

何かの景品でもらったナショナル製8トラックプレーヤー、カラオケブームに乗じて製品化された物だろう
1970年代(S40〜) レコードプレーヤー、アンプ、チューナー、スピーカーが独立した「コンポーネントステレオ」が流行 同時に小型レコードプレーヤーも充実していく
画像提供:株式会社東芝
ラジカセが登場し若者を中心に大流行する

写真:SONY CF-1980-2
<余談>
1974年(S49)購入したSONYのラジカセ。再生だけでなく、FM・AMラジオ搭載、マイクミキシング録音やトーン調整まで出来ることが特色だった。東京での一人暮らしでは、ラジカセが唯一の情報源。甘楽で聴けなかったTOKYO
FMの「ジェットストリーム」が楽しみだった。
1979年(S54) 音楽を持ち運べるのが売りの「ウォークマン」がSONYから登場し、その後の音楽聴取スタイルが大きく変化していく

写真:アイワ HS-J10 カセットボーイ
<余談>
ウォークマンの陰に隠れていたが、AIWAのカセットボーイは名機だと思う。この大きさで、録音再生、オートリバース、チューナー、イコライザー内蔵。しかも価格は庶民的だった。機能が充実している分、ウォークマンよりも少々厚く重いのが難点だった。
1980年代 カセットデッキを2つ備える「ダブルカセット」タイプのラジカセも人気だった
画像提供;株式会社東芝
1982年(S57) CDプレーヤーが相次いで発売される レコードを聞き慣れた耳は、無音状態からいきなり発せられる音楽に大きな衝撃を受けた CDの発売により、音楽メデイアのデジタル化が急激に進んでいく
ステレオセットもレコードを中心とした物から、CDを中心とした物に変わっていく

ラジカセは、カセットテープとCD両方に対応出来るよう変化した
1990年代 様々な制御がデジタル化されていく
SONYミニコンポ「PIXY
」
<余談>
カセットやCDを本格的な音で聴きたくて購入した、SONYのPIXY。アンプを中心に夫々のパーツがデジタル接続されている。繊細さとダイナミックさを併せ持つ音表現が特色。テレビと接続しビデオ映画をサラウンドで視聴した。レコードプレーヤーとの接続に一工夫必要なのが難点だった。
1992年(S57) MD(ミニディスク)の登場
カセットテープでは出来ない「頭出し」が出来ることが特徴だった しかし、書き込み可能なCD−RやCD−RW・フラッシュメモリーの登場により姿を消していく
1992年(S57) ポータブルCDプレーヤー登場
CDプレーヤーの蓋に「CAR」と表示してあるように、カセットデッキが主流だったカーオーディオでCDが聴けるように開発された
<余談>
その時の車にはカセットデッキしか無かったので、「これは良い!」と購入した。しかし、車を買い換えたら、車に搭載されているオーディオはラジオとCDのみに変わっていた。結果、残念ながら写真のCDプレーヤーと大量のカセットテープがお蔵入りになってしまった。私と同じような思いをした方が沢山いたのではないだろうか。
令和の今、車にはCDさえ付いていない。USBで音楽データを再生するか、Bluetooth接続やWi−Fi接続でスマホ等の音楽データを再生する方式に変わった。
時代によって様々な物が変わっていくが、それによって、それまで蓄積してきた物が使えなくなり、新たな散財を余儀なくされるのは常にエンドユーザーだ。
2000年代 音楽データをWAVやMP3等のデータでやりとりする方式に変わっていく
レコードやテープ、CDといった「情報の器」の制限がなくなったため様々な形のプレーヤーが登場する


車の形をしたMP3プレーヤー、コンパクトフラッシュカードを挿入して使用する
<余談>
2003年(H15)、形に惹かれて購入する。音楽プレーヤーの枠を飛び越したデザインが素晴らしい。しかし、一般受けはしなかったようで、この製品以外の車型のプレーヤーを見たことがない。
音楽メディアの変遷
・
円盤レコード
・
オープンリールテープ
・ 8トラックテープ・カセットテープ
・ CD(デジタル音源)登場
・MD(録音用メディア)
・WAVEやMP3形式のデータ圧縮方法が一般化
( iPodの流行・1000曲を持ち歩く)
・多様なメモリーカードの発売
・携帯端末でダウンロードした音楽を聴く時代
・ストリーミング(リアルタイムでデータを受け取る事)
で音楽を聴く時代
・令和になり全ての物がデジタル化されていく中、アナログレコードの持つ揺らぎが再評価されブームとなっている。
編者:甘楽町歴史民俗資料館 神道
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