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麦わら 平成28年8月19日
最終更新日:2016年08月22日
麦わらは収穫後いろいろに利用され、麦わら帽子はその代表かもしれません。
子供の頃は麦わらを編んで虫かごを作り、ギッツ(キリギリス)を入れてチョンギィッと鳴かせて楽しみました。
ストローとしても使い、シャボン玉飛ばしをしました。
そして家では畑のマルチとして使ったり、家畜の敷きわらとして使い、堆肥にして畑に戻し、余すことなく使いました。
また稲わらは、いろいろなわら細工に使い、農家ではわらを編み縄として利用しました。今はビニールひもですが、使い勝手はわら縄にはかないません。最後は土に還りごみにもなりません。
麦も稲わらも化学製品に負けてしまいましたが、自然に畑に還ることのないビニールは、燃やすとダイオキシンが出るとかの厄介者です。
我が家では麦を作らなくなり、毎年栽培農家に予約をしておき麦わらを確保します。
まず盆の迎え火、送り火として利用し、残りはキュウリの敷きわらなどにしています。ビニールマルチと違い畑に戻せるので助かります。
昔の人は「わら」一本大切にしたと言われます。
今またこの精神を学ぶことも必要かなと思いながら、盆送りの麦わらに火をつけました。
そして盆のたびに、「わら」などを大切にした時代の両親を思い出しますが、「親孝行したいときには親はなし」です。
甘楽町長 茂 原 荘 一
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