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令和5年度所信表明

最終更新日:2023年03月14日

所信表明

 令和5年度甘楽町一般会計予算並びに特別会計につきまして、その大要をご説明し、併せて予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆様のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 


【令和5年度施政方針】
 

○当初予算編成の基本方針・規模・財源 

 はじめに、予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の発生から3年が経過し、国においては、新型コロナウイルスを5類感染症とすることを決定しておりますが、感染症対策を行いながら、町政の基本である町民の皆様が安全で安心して生活できることに重点を置いた予算を編成いたしました。
 令和5年度は、第6次総合計画に盛り込まれた町民の声をいち早く実施するよう配慮し、各種事業別事業計画に盛り込まれた重点施策について、事業を実施して参りますので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 
 本町の財政状況ですが、令和4年度の町税収入の状況は、前年度比0.2%増額の14億1,000万円程度の見通しとなっています。
 令和5年度については、新型コロナウイルス感染の影響はありますが、町民税、固定資産税などの増額を見込み、町税全体では当初予算額で前年比4.6%増額の14億 7,430万5千円を計上いたしました。町の歳入の根幹となる地方交付税でありますが、普通交付税は、前年より3,000万円減額の16億9,000万円を見込んでいます。地方交付税の交付総額は前年と比較して1.6%の減少となります。
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、令和5年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第6次総合計画に盛り込まれた施策を推進する予算といたしました。
 この結果、令和5年度一般会計当初予算の総額は、65億3,000万円で、前年度当初予算と比較して0.9%の増加となりました。

○重点施策 

 それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、子育て支援対策です。
 令和4年度より認定こども園及びかんら保育園については、運営を民間事業者に委ね町も事業者と連携し、より質の高い保育サービスの提供、子育て環境の充実を図っておりますが、保護者の子育てと就労の両立支援のため、新たに病児・病後児保育事業を「かんら保育園」において、実施いたします。
 また、子育てに伴う負担を軽減するため、新たに保育所等に通っていない子どもを家庭で子育てする世帯へ「家庭子育て世帯応援金」を交付します。なお、小学校及び中学校の生徒約830人の給食費の完全無料化、第2子以降にかかる保育料と高校生世代までの医療費の無料化については、継続して実施して参ります。
 

 二つ目は、新型コロナウイルス感染対策事業であります。
 新型コロナウイルス感染拡大から4年目を迎え、国においては、本年5月8日から新型コロナウイルスを5類感染症とすることを決定しておりますが、町民の皆様が安心して暮らせるようワクチン接種などの感染対策を継続し、アフターコロナといわれる段階に移行した際も、新しい生活様式に対応した施策を迅速に実施できるよう取り組みを進めて参ります。
 

○新規事業等 

 次に予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。 

 総務費では、新規住宅取得者に交付する「まちづくり定住応援金」や、若い人の定住と町内企業の活性化を図る「奨学金返還支援助成金」、転入者が空き家をリフォームして居住する場合に費用の一部を補助する「空き家リフォーム補助金」、首都圏からの移住者に交付する「移住支援事業補助金」を継続して実施し、人口減対策や若者の定住促進に取り組んで参ります。

 民生費では、少子化対策、子育て支援対策、高齢者対策を充実させ、全世代が融合して安心して暮らせるまちづくりに取り組むとともに、拠点となる「にこにこ甘楽」の空調等の設備を更新し、長寿命化を図り安心して利用できるよう施設の充実を図ります。

 衛生費では、妊娠と子育て家庭を対象に伴走型相談支援の充実を図るとともに、妊娠・出生届の際に経済的支援を実施する「出産・子育て応援交付金」や「帯状疱疹ワクチン予防接種費補助」を導入し、子どもの出生支援、育児支援、予防接種事業の充実に努め、町民が健康で暮らせるよう取り組んで参ります。

 農林水産業費では、農業者の生活安定を図る支援を実施し、農業者の所得向上、後継者不足解消に繋げていきます。
 有機農業産地づくり推進事業(オーガニックビレッジ推進事業)では、有機農業実施計画を策定し、有機野菜のPRや学校給食に有機野菜を使用するなど、有機農業を推進して参ります。

 商工費では、コロナ禍にあっては、行事の中止を余儀なくされておりましたが、「武者行列」などの大勢の観光客が見込まれる観光イベント事業につきましては、新しい生活様式に対応して実施し、「アンブレラスカイ」の設置など創意・工夫を持って様々なイベントを実施して参ります。
 また、企業の雇用支援や若者の就職支援を進め、企業の進出や規模拡大を促進し、雇用の安定を図って参ります。

 土木費では、3月25日に開通する甘楽スマートインターチェンジへのアクセス道路や道路の改良・拡張を進め、利便性の向上はもちろんのこと、企業誘致、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致を推進するとともに、定住者の増加に繋げる整備にも取り組んで参ります。
 また、公園整備では、大手門周辺の公園整備を進めるとともに、小幡周遊拠点駐車場や総合公園周辺遊歩道を整備し、町民の皆様が安らぎを得られる憩いの場所の整備に取り組んで参ります。

 消防費では、町民の安全安心な生活を守るため活動している消防団の運営の充実、消防団員の士気向上、消防力の向上に繋がる施策に継続して取り組んで参ります。

 続いて教育費ですが、GIGAスクール構想のもと整備した小・中学校の児童・生徒一人一台のタブレットPCを活用しながら、資質や能力を育成できるICT教育の整備を行い、児童生徒一人ひとりの個性に合わせた教育の実現を図り、授業の充実に取り組んで参ります。
 また、有機野菜や地元食材を使用した特色ある学校給食の提供を推進し、安全性を最優先にアレルギーに対応した給食の提供に取り組んで参ります。
 

 ○特別会計の概要 

 続きまして、特別会計について申し上げます。 

 特別会計は、甘楽町国民健康保険事業特別会計予算など5件、企業会計は水道事業会計1件になります。
 主な特徴は、公共下水道事業特別会計で、令和5年度より農集排城南上野地区を編入し、既に編入された天引地区の処理施設と併せて、防災倉庫として活用するための工事を実施いたします。
 また、下水道施設の老朽化状況を把握し、計画的な修繕を行うための「ストックマネジメント計画」を策定することで、今後の施設管理の充実を図って参ります。 

 国民健康保険事業特別会計では、令和4年度に引き続き、18歳以下の被保険者については均等割額を実質無料とし、子育て中の国保世帯の経済的負担軽減を図って参ります。

 水道事業会計では、道路改良工事に伴う配水管布設替工事や漏水事故を引き起こす老朽管の更新工事を実施し、これからも住民の皆様に、安全で安心できる良質な水を、将来にわたって安定的にお届けすることに努めて参ります。
  

○予算執行にあたって  

 以上が令和5年度当初予算についての大要です。
 一般会計当初予算は、厳しい財政状況のなか、適正な起債の借入を行うほか、各基金の繰入れを実施し財源確保に努めた予算編成を行いました。予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。
  

○おわりに 

 以上、令和5年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。
 本町財政は厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、町民生活の向上を図るために職員一丸となり、しっかり取り組み、元気とにぎわいのある町、そして一人ひとりが生き生きと幸せに暮らしていける町「しあわせホームタウン甘楽」の実現に向け努めてまいりたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

   

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