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令和4年度所信表明

最終更新日:2022年03月15日

所信表明

 令和4年度甘楽町一般会計予算並びに特別会計につきまして、その大要をご説明し、併せて予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 


【令和4年度施政方針】
 

○当初予算編成の基本方針・規模・財源 

 はじめに、予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の発生から2年が経過し未だ世界中で終息の兆しが見えない中、感染症対策を行いながら、町政の基本である町民の皆様が安全で安心して生活できることに重点を置いた予算を編成いたしました。
 令和4年度は、第6次総合計画がスタートする大事な1年となりますので、計画に盛り込まれた町民の声をいち早く実施するよう配慮し、各種事業別事業計画に盛り込まれた重点施策について、事業を実施してまいります。
 
 本町の財政状況ですが、令和3年度の町税収入の状況は、前年度比0.4%減額の14億700万円程度の見通しとなっています。
 令和4年度については、新型コロナウイルス感染の影響はありますが、個人住民税、固定資産税の増額を見込み、町税全体では当初予算額で前年比5.7%増額の14億1,012万5千円を計上いたしました。町の歳入の根幹となる地方交付税でありますが、普通交付税は、前年より1億2,000万円増額の17億2,000万円を見込んでいます。地方交付税の交付総額は前年と比較して6.1%の増加となります。
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、令和4年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第6次総合計画に盛り込まれた施策を推進する予算といたしました。
 この結果、令和4年度一般会計当初予算の総額は、64億7,400万円で、前年度当初予算と比較して12.3%の増加となりました。
  

○重点施策 

 それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、新型コロナウイルス感染対策事業であります。
 新型コロナウイルス感染が終息しない中、町民が安心して暮らせるようワクチン接種などの感染対策並びに地域経済発展のために、状況に応じた施策を迅速に実施できるよう取り組みを進めてまいります。また、新型コロナウイルス感染対策として「住宅リフォーム補助金」を継続して実施し、快適な暮らしを送るための支援を推進します。
 事業費の財源といたしましては、国庫補助金を活用いたしますが、状況によっては財政調整基金の繰入れも視野に入れます。

 

 二つ目は、子育て支援対策です。
 令和4年度開園する認定こども園及びかんら保育園については、多様化する保育・幼児教育のニーズに対して必要なサービスの充実を図るため、運営を民間事業者に委ね、ノウハウと新たなサービスを導入します。町も事業者と連携し、より質の高い保育サービスを提供し、子育て環境の充実を図ってまいります。
 また、1箇所で行っていた学童保育所を小学校区ごとに設置し、放課後こども教室と連携して放課後児童の安全な居場所づくりを推進してまいります。
 子育てに伴う負担を軽減するため、小学校及び中学校の生徒約880人の給食費を完全無料化するとともに、第2子にかかる保育料と高校生世代の入院と通院にかかる医療費を無料化いたします。
  

○新規事業等 

 次に予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。 

 総務費では、新規住宅取得者に交付する「まちづくり定住応援金」や、若い人の定住と町内企業の活性化を図る「奨学金返還支援助成金」、転入者が空き家をリフォームして居住する場合に費用の一部を補助する「空き家リフォーム補助金」を継続して実施し、人口減対策や若者の定住促進に取り組んでまいります。
 社会全体のデジタル化が進んでいる中、マイナンバーカードを利用して、オンラインにより福祉や介護などの行政手続きができる環境を整備することで利便性を向上させます。
 また、高齢者のスマートフォン普及率が低調であることから、65歳以上の方のスマートフォン購入に際して補助金を交付するとともに、スマートフォン操作教室を開催してデジタル社会に取り残されない支援に取り組んでまいります。 

 民生費では、少子化対策、子育て支援対策、高齢者対策を充実させ、全世代が融合して安心して暮らせるまちづくりに取り組むとともに、拠点となる「にこにこ甘楽」の受水槽等の設備を更新し、長寿命化を図り安心して利用できるよう施設の充実を図ります。

 衛生費では、歯科口腔保健事業の充実を図るため歯科健康診査を新たに導入し、子どもの出生支援、育児支援、予防接種事業の充実に努め、町民が健康で暮らせるよう取り組んでまいります。

 農林水産業費では、農業者の生活安定を図る支援を実施し、農業者の所得向上、後継者不足解消に繋げていきます。青色申告を行っている農業者が対象となりますが、農業共済収入保険の掛金への補助金制度を実施し、自然災害や市場価格低下等による収入減少の補填に繋げ、所得安定を図ってまいります。

 商工費では、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける「武者行列」などの大勢の観光客が見込まれる観光イベント事業につきましては、社会情勢に応じて実施し、「アンブレラスカイ」の設置など創意・工夫を持ってコロナ禍でも対策を講じながら、様々なイベントを実施してまいります。
 また、企業の雇用支援や若者の就職支援を進め、企業の進出や規模拡大を促進し、雇用の安定を図ってまいります。

 土木費では、令和5年3月の供用開始に向けて甘楽PAスマートインターチェンジ整備事業を進めてまいります。スマートインターチェンジの開設は、利便性の向上はもちろんのこと、企業誘致や工業団地の推進が有利に進められ、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致に寄与するとともに、定住者の増加に繋がるものとなります。
 また、総合計画住民アンケートで要望の多かった地区公園整備では、「認定こども園」の隣接地となる笹浦公園の整備を継続して進めるとともに、農村公園の整備、織田公公園修景施設の整備や甘楽町総合公園児童コーナーには複合型遊具を整備し、町民の皆様が安らぎを得られる憩いの場所の整備に取り組んでまいります。

 消防費では、町民の安全安心な生活を守るため活動している消防団員の処遇改善として、報酬の引き上げを実施し、消防団運営の充実、消防団員の士気向上、消防力の向上に繋がる施策に取り組んでまいります。

 続いて教育費ですが、GIGAスクール構想のもと整備した小・中学校の児童・生徒一人一台のタブレットPCや通信ネットワークを活用した学習環境の整備を行い、児童生徒一人ひとりの個性に合わせた教育の実現を図り、授業の充実に取り組んでまいります。
 また、図書館での図書の貸し出しについて、新たにスマートフォンやタブレット端末などで利用できる電子図書を導入し、時間の制約なく本を借りられる環境を整備し、利便性の向上に取り組んでまいります。
 

 ○特別会計の概要 

 続きまして、特別会計について申し上げます。 

 特別会計は、甘楽町国民健康保険事業特別会計予算など5件、企業会計は水道事業会計1件になります。
 主な特徴は、公共下水道事業特別会計で、令和4年度より農集排天引地区を編入いたしますが、今後計画されている農集排城南上野地区の編入に向けた調査を実施いたします。また、令和4年4月より上下水道台帳窓口閲覧システムを導入し、利便性の向上を図ります。 

 国民健康保険事業特別会計では、令和3年度に引き続き、18歳以下の被保険者については均等割額を実質無料とし、コロナ禍の中、安心して暮らせるよう子育て中の国保世帯の負担軽減を図って参ります。

 水道事業会計では、令和2年度・3年度と2か年計画で進めてきました白倉浄水場の大規模改修工事が完了いたします。これからも住民の皆様に、安全で安心できる良質な水を、将来にわたって安定的にお届けすることに努めてまいります。
  

○予算執行にあたって  

 以上が令和4年度当初予算についての大要です。
 一般会計当初予算は、厳しい財政状況のなか、適正な起債の借入を行うほか、各基金の繰入れを実施し財源確保に努めた予算編成を行いました。予算執行に当たっては、財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。
  

○おわりに 

 以上、令和4年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、大要についてご説明させていただきました。
 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、引き続き新型コロナウイルス感染対策を行い、そして町民生活の向上を図るため、しっかりと取り組んで参りたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。




   

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