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令和3年度所信表明

最終更新日:2021年03月15日

所信表明

 令和3年度甘楽町一般会計予算並びに特別会計につきまして、その大要をご説明し、併せて予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。 


【令和3年度施政方針】
 

○当初予算編成の基本方針・規模・財源 

 はじめに、予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。

 町民の皆様が安全で安心して生活できることを町 政の基本と考え、平成24年度から「キラッとかんら安心のまち」をキャッチフレーズに「輝くまちづくり」を目指し進めてまいりました計画も最終年となりました。令和3年度は、この計画の集大成となるとともに令和4年度からスタートする次期計画作成の大事な1年となります。新型コロナウイルス感染対策を行いながら、町民が安全で安心して生活できるようまちづくりを進めてまいります。
 令和3年度予算におきましても、新型コロナウイルス感染対策と並行して甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」、各事業計画に盛り込まれた重点施策を実施してまいります。 

 本町の財政状況ですが、令和2年度の町税収入の状況は、法人住民税の税率改正はありましたが、前年度比0.4%減額の14億5,600万円程度の見通しとなっています。令和3年度については、新型コロナウイルス感染拡大の影響により法人・個人住民税、固定資産税の大幅な減額を見込み、町税全体では当初予算額で前年比7.5%減額の13億3,459万8千円を計上いたしました。
 町の歳入の根幹となる地方交付税でありますが、定住自立圏構想が令和3年10月よりスタートすることから、特別交付税は、前年より1,500万円増額の1億1,500万円、普通交付税は、前年より5,000万円増額の16億円を見込んでいます。地方交付税の交付総額は前年と比較して3.9%の増加となります。
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中で、令和3年度予算編成にあたっては、厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第5次総合計画に基づく施策を推進する予算といたしました。この結果、令和3年度一般会計当初予算の総額は、57億6,500万円で、前年度当初予算と比較して9.5%の増加となりました。
 

○重点施策 

 それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、新型コロナウイルス感染対策事業であります。
 ご承知のとおり医療従事者には、すでにワクチン接種が開始されました。町民が遅滞なく安心して接種できるよう、体制づくりを構築し、的確かつ迅速に対応できるよう取り組んでまいります。また、新型コロナウイルス感染が収束しない中、町民が安心して暮らせるよう感染対策並びに地域経済発展のために、状況に応じた施策を迅速に実施できるよう準備を進めてまいります。
 事業費の財源といたしましては、国庫補助金を全額活用しますが、状況によっては財政調整基金の繰入れも視野に入れます。 

 二つ目は、認定こども園の建設であります。
 多様化する保育・幼児教育のニーズに対して必要なサービスの充実を図るため、幼稚園運営を見直し、現在ある3園を統合して「認定こども園」を建設します。運営方法につきましては、民設民営方式を採用しています。
 これからは、公共ですべてを実施していくのではなく、民間でできることは民間で行っていいただき、官民一体となった施策を実施することにより、より質の高いサービスを提供し、町民の利便性向上を図ってまいります。
 設置者となる社会福祉法人に建設費の一部を補助いたしますが、その財源といたしましては、国・県補助金を活用し、学校建築基金の繰入れを行います。
 

○新規事業等 

 次に予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。 

 総務費では、新規住宅取得者に固定資産税相当額を交付する「まちづくり定住応援金」でありますが、転入者や子育て世帯、土地購入者への加算制度を拡充します。また、令和2年度に創設した「奨学金返還支援助成金」ですが、支給対象者の拡充を図ります。さらに、転入者が空き家をリフォームして居住する場合に費用の一部を補助する「空き家リフォーム補助金」を新設し、人口減対策や若者の定住促進に取り組んでまいります。
 その他、納税等について令和3年1月より実施しているスマートフォンで決済できる仕組みを構築しましたが、令和3年度も継続し、納税者の利便性向上を図るとともに収納率の向上を図ります。
 継続し新型コロナウイルス感染対策にも取り組んでまいります。 

 民生費では、少子化対策、子育て支援対策、高齢者対策を充実させ、全世代が融合して安心して暮らせるまちづくりに取り組むとともに、拠点となる「にこにこ甘楽」の受変電設備等の設備を更新し、長寿命化を図り安心して利用できるよう施設の充実を図ります。 

 衛生費では、子どもの出生支援、育児支援、予防接種事業の充実に努め、町民が健康で暮らせるよう取り組んでまいります。

 農林水産業費では、農業者の生活安定を図る支援を実施し、農業者の所得向上、後継者不足解消につなげていきます。

 商工費では、大勢の観光客を見込んでいた「武者行列」などが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止になりましたが、SNSにアップするための写真を撮りたくなるような場所「アンブレラスカイ」を設置し提供するなど、新たなイベントを立ち上げ、コロナ禍でも人を呼べるイベントを実施します。これは、若手職員が中心となって企画したもので、今どきの感性を取り入れた今までにない企画であります。これからも新しい考えを取り入れ、創意・工夫を持って様々なイベントを実施してまいります。
 また、企業の雇用支援や若者の就職支援を進め、企業の進出や規模拡大を促進し、雇用の安定を図ってまいります。

 土木費では、甘楽パーキングエリアスマートインターチェンジ整備事業を進めてまいります。甘楽第一産業団地に念願の企業進出が正式に決定しました。スマートインターチェンジの開設は、町民皆さんの利便性の向上はもちろんのこと、企業誘致や工業団地の推進が有利に進められ、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致に寄与するとともに、定住者の増加につながるものとなります。
 また、都市再生整備計画として、「認定こども園」が建設される隣接地に、町民の人が気軽にグランドゴルフなど使用できる公園を整備します。防災拠点となる甘楽分署、保育・幼児教育の拠点となる「認定こども園」など、町民が安心できる場所として整備し、防犯・教育・健康増進につなげられるよう取り組んでまいります。
 さらに、新型コロナウイルス感染対策として令和2年度に実施した「住宅リフォーム補助金」を要件は異なりますが継続して実施し、快適な暮らしを送るための支援を推進します。 

 消防費については、防災力強化のため第一分団第一部の消防ポンプ自動車の更新を行い、消防設備の充実と消防力の強化を図ります。
 また、令和2年度より実施している防災行政無線デジタル化整備を進め、情報発信による地域防災力を高め、町民が安心して生活できる施策に取り組んでまいります。 

 続いて教育費ですが、GIGAスクール構想の下、小・中学校の児童・生徒にタブレットPCを一人一台令和2年度に設置したことにより、そのICT機器や情報教育支援員の配置経費を確保し、児童生徒一人ひとりの個性に合わせた教育の実現を図り、授業の充実に取り組んでまいります。

 ○特別会計の概要 

 続きまして、特別会計について申し上げます。 

 特別会計は、甘楽町国民健康保険事業特別会計予算など5件、企業会計は水道事業会計1件になります。
 主な特徴は、国民健康保険事業特別会計で国保世帯の負担軽減を図るため、令和2年度に引き続き税率の引き下げを行います。コロナ禍の中、安心して暮らせるよう引き続き負担軽減を図ってまいります。
 水道事業会計では、雄川の原水を使用したミネラルウォーター「甘楽の水」を製造するとともに販売を行い、災害などに備え備蓄品として確保するほか、町の新たな魅力としてPRし、水資源の有効活用に役立てます。
 

○予算執行にあたって 

 以上が令和3年度当初予算についての大要です。
 財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。
 

○おわりに 

 以上、令和3年第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。
 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、引き続き新型コロナウイルス感染対策を行い、そして町民生活の向上を図るため、しっかりと取り組んでまいりたいと考えておりますので、議員の皆様並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
  

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