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令和2年度所信表明

最終更新日:2020年03月12日

所信表明

 令和2年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要をご説明し、併せて予算編成に当たっての所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。


令和2年度施政方針

○当初予算編成の基本方針・規模・財源

 
はじめに、予算編成にあたっての基本方針や財源等について申し上げます。
 町民の皆様が安全で安心して生活できることを町政の基本と考え、平成24年度から「キラッとかんら安心のまち」をキャッチフレーズに「輝くまちづくり」を進めてまいりましたが、本計画も残すところ2年となりました。この2年間は、現計画の集大成と令和4年度からスタートする次期計画を作成するための重要な期間となります。職員一丸となり、後世に負担をかけないまちづくりに精一杯取り組んでまいります。
 令和2年度予算につきましても、引き続き甘楽町第5次総合計画「KANRAプラン・輝き」の各事業計画に盛り込まれた重点施策を実施してまいります。

 はじめに、本町の財政状況ですが、令和元年度の町税収入の状況は、法人住民税と固定資産税の償却資産が伸び悩み、前年度比2.4%減額の14億6,200万円程度の見通しとなります。令和2年度については、軽自動車税、町たばこ税の増額を見込みましたが、法人町民税の税率改正を控えていることから減額を見込み、町税全体では当初予算額で前年比0.9%減額の14億4,241万円8千円を計上いたしました。
 町の歳入の根幹となる地方交付税でありますが、地方財政運営に支障が生じぬよう補正係数等が見直され、基準財政需要額が増額となります。交付総額は、前年比較9.3%増額の16億5,000万円を見込んでおります。
 このような町税・地方交付税の歳入見込みの中、令和2年度の予算編成にあたっては厳しい財政状況を深く認識し、限られた財源を重点的かつ効率的に執行するために、甘楽町第5次総合計画に基づく施策を推進する予算といたしました。この結果、一般会計当初予算の総額は、52億6,700万円、前年度当初予算と比較し0.3%の減額となりました。


〇重点施策

 
それでは、予算案の重点事業について申し上げます。

 一つ目は、防災行政無線デジタル化整備事業であります。デジタル化へ移行されるため、令和2年3年の2か年で整備を実施します。
 防災行政無線は地域防災の情報を得る重要な手段ですが、昨年10月の台風19号襲来時のように、屋外からの情報発信のみでは聞き取れない問題が生じています。そのため、「甘楽町安全安心メール」の普及拡大を図り、双方からの情報発信により地域防災に努め、町民を守る施策に取り組んでまいります。
 整備費の財源といたしましては、緊急防災・減災事業債の起債を全額活用します。

 二つ目は、若者定住促進補助金の新設であります。人口減少対策は、自治体が抱える喫緊の問題であります。町では、学校を卒業して戻ってくる若者や甘楽町に住んでくれる若者を対象に奨学金の返済額の一部を補助する「若者定住促進補助金(かんら未来人財応援事業)」を新設します。
 奨学金の返済額の一部を補助することで若者の負担を軽減し、甘楽町に定住しやすい環境づくりに取り組んでいきます。また、町内には住まないが、町内企業へ就職する若者へも奨学金の返済額の一部を補助する仕組みを構築し、関係人口の増加につなげていけるよう取り組みを進めてまいります。


〇新規事業等

 
次に、予算区分別の主な新規事業等について申し上げます。

 総務費では、高齢運転者による安全運転サポート車の購入等補助として「サポカー補助金」を国が新設しましたが、町では昨年に引き続き「高齢者先進安全自動車購入費補助金」・「高齢者安全運転支援装置設置補助金」を交付し、安全で安心なまちづくりに取り組んでまいります。
 また、全国的に見ても問題となっている「空き家」でありますが、今年度は不良住宅や特定空き家の除却費用の一部を補助する制度をスタートさせます。危険な空き家が減少し近隣住民が安心して暮らせるよう施策を進めてまいります。
 さらに、東京オリンピック、パラリンピックにおけるニカラグア共和国のホストタウンとなったことから、出場選手の応援や事後交流事業を実施し、文化的な相互交流を図りながら共生事業に取り組んでまいります。

 民生費では、少子化対策、子育て支援対策、高齢者対策を充実させ、全世代が融合して安心して暮らせるまちづくりに取り組んでいきます。

 衛生費では、子どもの出生支援、育児支援、予防接種事業の充実に努め、新たに若年健診を導入し若い世代から健康に関心を持ってもらい、早期に生活改善指導ができる体制をとり、町民が健康に暮らせるよう取り組んでまいります。

 農林水産業費では、農業者の生活安定を図る支援を実施し、農業者の所得向上、後継者不足解消につなげていきます。

 商工費では、群馬デスティネーションキャンペーンとともに「キラッとかんら観光キャンペーン」を繰り広げ、観光客の誘客に努め町の魅力をアピールしていきます。あわせて観光施設の充実を図り、さらには企業支援策を進め、企業進出や規模拡大を促進し雇用の安定を図ってまいります。

 土木費では、甘楽PAスマートインターチェンジ整備事業に取り組み、令和4年度の開設を目指します。本事業は、町民皆さんの利便性の向上はもとより、企業誘致や工業団地の推進が有利に進められ、雇用の創出、町内企業の振興、観光客の誘致に寄与するとともに、定住者の増加につながるものとなります。
 また、小幡地区の都市再生整備計画が終了し、新たに都市再生整備計画小幡第3期が始まります。計画の初年度は、 観光拠点となる名勝楽山園内の照明設備、ならびに周辺道路の美装化整備等の整備を実施し、観光客の誘客につなげていきます。
 さらに、木造住宅 耐震診断委託、木造住宅 耐震工事、 木造住宅 耐震シェルター設置に伴う補助制度を活用し、 安全安心な生活が送れる支援を推進します。

 消防費については、防災力強化のため耐震性貯水槽の設置を行い、消防設備の充実と消防力の強化を図ります。

 続いて教育費ですが、小学校での水泳授業を実施するにあたり民間施設を活用した水泳授業実施のための委託料を計上しました。これにより、維持管理の問題解消だけでなく天候に左右されず安全で確実な水泳指導が行われることとなり、今後も学校教育の充実に取り組んでまいります。
 また、3つの幼稚園を統合した「こども園」の開園に向けた取り組みを進めてまいります。


〇特別会計の概要

 
続きまして、特別会計について申し上げます。

 特別会計は、甘楽町国民健康保険事業特別会計予算など5件、企業会計は水道事業会計1件になります。 
 主な特徴ですが、国民健康保険事業特別会計で国保世帯の負担軽減を図るため税率の引き下げを実施します。また、多子世帯支援事業補助金として第3子以降の均等割相当額を補助してきましたが、令和2年度以降は第1子から該当させ、子育て支援を一層図ってまいります。
 公共下水道事業特別会計では、令和5年度までに法適化を進めていく必要があり、下水道管路台帳の整備や長寿命化を図るためストックマネジメント計画の策定費用を計上し、維持管理に努めるとともにスムーズな会計移行を進めてまいります。
 水道事業会計では、町の水道を更に安全で安定的に供給するため、2ヶ年の継続費事業で白倉浄水場の改修事業を実施します。また、各施設の耐震化・長寿命化、白倉高区有効利用を図ってまいります。


予算執行にあたって

 
以上が令和2年度当初予算についての大要です。財政状況の変化により柔軟に対応し、実施事業の取捨選択や経常経費のより一層の圧縮を進め、必要な予算は確保しながら健全な財政運営に努めていく所存であります。

〇おわりに

 
以上、令和2年度第1回甘楽町議会定例会開催にあたり、町政推進にあたって私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要についてご説明させていただきました。
 本町財政は、今後も厳しい状況に変わりはありませんが、ただ今申し上げましたとおり、町民生活の向上のために職員一丸となり、しっかり取り組み、安全で安心して住める町、元気とにぎわいのある町づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、議員の皆様、並びに町民の皆様の深いご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 

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