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平成25年度所信表明

最終更新日:2013年03月18日

所信表明

 平成25年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要を申し上げるとともに、予算編成にあたって、所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

はじめに昨年7月には、皆様の温かいご支援をいただき、三度町政運営を担わせていただくことになりました。初心を忘れることなく、町長就任以来一貫して進めてまいりました町づくりを更に推進する覚悟であります。私の町づくりの基本理念は、「甘楽町に生まれてよかった、住んでよかった」と誇れる町づくり、すなわち「町民が均しく安心して暮らせる町づくり」であり、このことは3期目を迎えた今も変わることはありません。

この基本理念の実現にあたっては、財政の健全化、子育て支援と福祉医療の充実、農林・商工・観光の振興、生活環境・教育文化施設の整備、そして、住民協働の町づくりの、5つの基本方針を定め取り組んで参りました。このように、町づくりの基本理念とその実現に向けた基本方針については、今後も強い意志と情熱を持って、お約束したことは必ず実現させていくという「有言実行」の精神で取り組んで参りたいと考えております。

 財政基盤の確立と誇りある自立を目指した「まちおこしプラン」は、多くの皆さんのご理解とご協力をいただき、大きな成果をあげることができました。財政基盤の安定を図りつつ、町づくりも順調に進めることができました。これらを含む第4次総合計画に引き続いて昨年度に策定した第5次総合計画「KANRAプラン輝き-キラッとかんら安心のまち-」に基づき、より多くの町民の皆さんの声を反映させ「安心して暮らせるまち」づくりを推進してまいります。

 新総合計画のスタートの年でもありました昨年度は、国指定名勝「楽山園」の竣工を契機に5月まで開催の「キラッとかんら観光キャンペーン」を皮切りに「観光地かんら」を全国に発信し、まさに小さな町でもキラッと輝く町の観光の基盤づくり、おもてなしの態勢整備、そして、町の活性化を図って参りました。あわせて、懸案の統合中学校建設事業についての準備をはじめとする教育施設の整備、保育延長を含む子育て支援の充実、市街地整備総合交付金を最大限活用した秋畑地区交通・交流拠点整備、金井地区の開発事業、小幡公園及びまちおこしセンター整備、旧信州屋整備、デマンドを含めた公共交通の検討など、これまで取り組んできた事業に加え、今後も、町づくりの基本理念の実現に向けて、着実に事業を進めて参りたいと考えておりますので、引き続いて、議会をはじめ関係各位のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

さて、地方財政を取り巻く状況は、政権交代後の政策により円高に歯止めがかかったものの、依然として厳しいものがあります。先ほど私の町政にあたっての基本理念と実現のための基本方針を述べさせていただきましたが、可能な限り実現を図りたい、との思いから予算を編成しましたので、よろしくお願い申し上げます。 一昨年3月11日の東日本大震災からまもなく2年となりますが、被災地の復興はなかなか進んでいません。特に、原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた地域では、いまだに故郷に戻ることすらできません。また、度重なる大震災の余震や、近い将来予想される首都直下型地震や東海地震への備えが必要となっております。

昨年12月に発生した中央自動車道笹子トンネルの崩落事故は、記憶に新しいところです。この事故により私達は、大地震に備えた建物の耐震化のみならず、道路や橋梁等のインフラの老朽化に対する点検の強化や修繕の必要性を改めて認識したところです。

 国政においては、昨年12月の衆議院総選挙で政権に返り咲いた自民党政府は、大震災からの復興や老朽インフラの修繕を主眼に、国土強靭化を最優先課題とし、大型補正予算により緊急経済対策を講じました。

一方で安倍首相は、アベノミクスという経済政策により、デフレーションからの脱却とインフレーション目標の設定を行い、円安への誘導や株価の上昇等による効果が表れ、自動車・電気製品等の輸出関連企業では、業績の上方修正も見られます。しかしながら、自動車産業では、軽自動車やエコカー以外の売り上げは、前年を下回っており、本格的な業績回復には遠い状況です。

このような状況のもとで、本町では、緊急経済対策による事業の前倒しを行うため、総額14億円以上の大型補正予算を編成しました。主な事業としては、新規統合中学校用地の造成及び周辺道路の整備、道の駅の増築や小幡公園整備等であります。予算の繰越により平成25年度中の完成を図りますが、その財源のほとんどは国の補助金を見込みました。

当町の財政では、個人及び法人町民税の増収などにより町税は前年度に対し7,120万円、率にして5.7%の増収を見込んだものの、普通交付税は、平成24年度決算見込みより更に減額となり、前年度に対し1億4,400万円減の15億7,500万円とし、町税と交付税で歳入全体の64.8%を占める予算となります。町債では、交付税を補填する臨時財政対策債で、平成24年度決算見込みより微増の2億6,000万円となりますが、町債全体では発行額を前年度に対し4,800万円、率にして14.7%減にしたいと考えております。 このような状況を勘案し、本町の平成25年度予算編成にあたりましては、町政推進の基本理念と基本方針を推進するために、引き続き行政改革の取り組みを行うとともに、限られた財源を重点的・効率的に配分するため、事業の緊急性・必要性に基づき、なおかつ地域経済の活性化を視野に入れた予算づくりの基本方針の下に編成いたしました。

 この結果、平成25年度一般会計当初予算の総額は、46億3,000万円で、前年度当初予算に比べ8.9%、金額では4億5,000万円の減額予算となります。昨年度に比べ、大幅な減額予算となりましたが、緊急経済対策による平成24年度補正予算への前倒しによる影響が顕著となっています。しかしながら、一般事務経費などの削減合理化に一層努め、真に必要な諸施策を着実に実行する予算としましたので、ご理解を賜りたいと存じます。

それでは、予算案の主な概要について申し上げます。

まず、歳入であります。町税は、法人住民税及び個人住民税で、企業の業績が回復基調にあることから増収を見込みます。また、固定資産税では、新築家屋の伸び悩みなどによる減収が見込まれますが、町税全体では、前年対比で7,120万円、5.7%の増収が見込まれます。

自動車取得税交付金では、平成24年度決算見込みを考慮し、前年対比で800万円、66.7%の増額を見込みました。

普通交付税は、算定方法の変更などで平成24年度決算見込みが当初予算を大きく割り込んだため、前年対比1億4,400万円減で計上しました。一方で特別交付税は、近年の実績により前年対比2,000万円増を見込みました。 町債は、臨時財政対策債を前年比1,600万円減の2億6,000万円で計上するとともに、建設地方債を1,860万円で計上しました。

また、基金からの繰入金については、新規統合中学の実施設計費などに充当するため、学校建築基金繰入金を7,930万円計上したほか、地域福祉基金繰入金を1,500万円、長岡今朝吉福祉基金繰入金を610万円計上し、ふるさと館増築の調査委託のため、ふるさと館備品等管理運営基金繰入金を500万円見込みました。更には、今年度も夏祭りの際に花火大会を行うために、ふるさとづくり基金繰入金を300万円計上しました。

次に歳出における施策の概要についてご説明申し上げます。

まず、住民・福祉・医療対策であります。

パスポート交付については、県内でさきがけて開始してから2年を経過し、甘楽町への定住を促進するまちづくり定住応援金についても平成22年度から実施され、いずれも町民の皆さんより好評を博しております。今後も、地方分権の面から、住民サービスに繋がる事務を積極的に受け入れ、更なる定住化を促進したいと存じます。

 税負担の公平性については、町民の皆さんの関心が高いため、滞納者の調査・訪問等により収納率の向上に努めます。

少子高齢化社会では、地域福祉の充実が重要な課題であります。子育て支援等におきましては、児童手当や出産祝金支給のほか、三世代同居世帯子育て奨励金を新たに支給する予算を計上しました。

高齢者福祉では、生きがい対策としてのシルバー人材センター運営事業は、高齢者に雇用の機会を提供することにより順調な事業展開がなされております。今年は、センターの一般社団法人化を図り、事業実施の拡充を図りながら、コストの削減と、一層の高齢者福祉の向上を図る所存であります。

在宅福祉及び施設福祉では、介護保険の対象とならない高齢者のために、緊急通報装置貸与事業等を実施します。また、養護老人ホームへの適正な入所措置を実施いたします。

福祉医療では、引き続き中学校卒業までの入院・通院について無料化を継続します。

障害者福祉では、権限移譲等により、予算規模が大きくなっておりまが、障害者自立支援法に基づく居宅支援や施設支援事業、地域生活支援事業等の取り組みにより、障害者福祉の円滑な推進を図ります。権限移譲等により、予算規模が大きくなっております。また、地域活動支援センター「あゆみ」は、芝桜の育成等で地域に貢献し、障害者福祉の拠点としての活用を図ります。

児童福祉では、子供は地域の宝であり、子供を育てるなら「甘楽町」の一環として、かんら保育園の土曜日終日延長保育を継続し、お母さんが働きやすい環境を作ります。また、第3子以降の保育料無料化も継続します。今年度は特に、保育園及び幼稚園で働く臨時職員の保母と教諭の待遇改善を図り、更に安心してお子さんを預けていただけるよう努めます。また、小学生低学年児童への放課後健全育成事業を一層推進するなど、子育て支援を充実させます。

予防接種事業では、高齢者インフルエンザ予防接種委託をはじめ、肺炎球菌ワクチン接種委託、Hib(ヒブ)ワクチン接種委託、子宮頚ガン予防接種委託などを行い、おたふく風邪及び水痘予防接種委託は新規で実施し、これにより町民の健康を守ります。 保健事業では、町民誰もが生涯を通じて健やかで、心豊かに生活していただくための諸事業を実施します。

特に少子高齢化社会が進むなか、保健・医療・福祉と社会教育との連携により、健康の保持・増進を基本とし、今年度から開始される「健康かんら21(第2次)」計画に基づき、総合的な事業を引き続き推進していく所存であります。 母子保健事業として、健康維持を目的とした妊婦健診や妊婦歯科健診の公費負担の充実を図ります。また、不妊治療費の補助についても引き続き行い、安心して出産できる環境を整えます。今年度は、子育て支援の一環としてブックスタート事業を開始します。

健康づくり推進事業では、がん検診の受診率を向上させるため、受診確認通知を引き続き発送し、検診による早期発見に努めます。なお、キラッとかんら観光キャンペーンの一環として、健康づくりを主眼に、第2回甘楽さくらウォークを4月6日に予定しております。

次に環境保全対策であります。

ごみ処理では、町民の皆さんのごみ処理に対してのご理解により、減量化が図られつつありますが、一層の燃えるごみの減量化と分別収集を更に推進する所存であります。また、最終処分場の寿命を出来る限り伸ばすためには、可燃ごみ、不燃ごみ、リサイクルごみの分別が重要ですので、町民の皆さんの更なるご協力をお願いしたいと存じます。併せて、収集場所の環境整備や電動式生ごみ処理器などの設置補助制度による家庭ゴミの減量・リサイクルのより一層の推進を図ります。住宅用太陽光発電設備設置補助の制度については、自然エネルギーへの関心から、実績が伸びているため増額としました。今後も、より一層の推進に努め、地球温暖化防止に取り組みます。

また、水質保全対策としては、公共下水道、農業集落排水への接続を推進し、区域外では合併処理浄化槽の設置を推進します。

次に産業の振興であります。

まず、農業につきましては、地域の創意工夫や自主性を生かした取り組みを総合的に支援し、町の産地強化や農産物のブランド化を図ります。特に、認定2周年となる道の駅甘楽では、昨年、春には南側に臨時駐車場を整備し、秋には東側に駐車場を拡張しました。今年度は、繰越事業により周遊拠点施設として増築を予定しており、同じく繰越事業によるピザ窯の設置とあわせ、道の駅を核とした農業振興に努めます。

林業では、水源周辺を整備することにより災害防止を図ります。さらに、関連する事業として、森林セラピー基地認定のための業務委託を行います。

商工業では、産業文化祭を各種団体の協力を得て開催し、町の商工業の発展に努めます。また、引き続き、新商品研究開発支援補助金を計上し、町の発展に寄与する名産品の積極的な開発を促します。また、小口融資資金の利子補給事業では、利子補給率の引き上げを継続し、町内企業の経営基盤確立や事業支援を実施いたします。

観光では、国指定名勝楽山園がオープン1周年を迎え、2周年となる長岡今朝吉記念ギャラリー及び歴史民俗資料館も含めた3館で観光客の誘致を図ります。おかげさまで楽山園には多くの入園者が訪れましたが、今後はリピーターを増やすことが重要となります。加えて、3月21日には信州屋がオープンしますので、甘楽町地域交流センターとして来訪者のおもてなしに努めます。また、小幡八幡山の遊歩道整備を継続するほか、稲含山神の池公園整備を行い、登山客の利便性を向上させます。

また、近年では、ご当地キャラクターによるPR効果が増していることから、甘楽町イメージキャラクターのデザインを募集し、選定のうえ、バイクのナンバープレートほか町のPRに活用します。群馬県のキャラクターご当地ぐんまちゃんとのタイアップで、甘楽町の知名度アップを図ります。

観光イベントとしましては、4月14日のさくら祭り武者行列をメインとし、引き続き「梅まつり」や「紅葉祭り」、JR主催の「駅からハイク」など、多彩なイベントを開催します。先ほど申し上げた4月6日のさくらウォークを加え、今年度は、織田信長サミットが4月13日に開催され、キラッとかんら観光キャンペーンに花を添えることとなります。施設整備とイベント開催の両輪により観光客の誘致に努めるとともに、町民の皆さんのおもてなしを生かした町の活性化に取り組みます。

更に秋から冬にかけましては、好評をいただいた「はがき絵コンクール」の第2回を行います。今年度は対象範囲を町全域に広げますので、みなさんの応募をお待ちしたいと存じます。第6回を迎える町民の日事業としては仮称でありますが、そばやうどん、中国のギョウザ、イタリアのピザ・スパゲティなどの粉をテーマにした「こなもん祭り」を予定しております。

消費生活対策としては、甘楽町消費生活センターの活用を図り、町民の相談に答えます。

次に、道路・公園等の社会資本整備であります。

町道につきましては、事業の緊急性に配慮して事業路線を決定しました。今年度は、町道天神北金井1号線測量設計委託料等を計上するほか、スマートインターの調査委託料を計上し、実現へ向けて一歩先へ進みます。一方で、当初予算よりむしろ緊急経済対策による繰越事業に多額の予算を計上したことが特徴であり、久保下タ町線・遠出居7号線及び統合中学校周辺道路関連の小船三ツ俣線等の整備は補正予算での計上となっております。

道路維持修繕事業では、道路舗装工事、原材料支給などの維持補修に係る予算を計上しました。なお、老朽化したインフラ対策として、繰越事業により道路ストック総点検委託料を計上し、点検により安全性の確保に努めます。

農林道では、県営事業による広域基幹林道の整備を引き続き進め、各林道の維持補修工事を実施します。また、土地改良事業では、鎌倉街道側溝整備や北金井農業用水路布設を行います。

公園施設では、繰越事業により小幡公園整備事業を行い、道の駅及び楽山園への来客者に対する利便性を向上させます。

住宅管理では、老朽化した建物除去を実施し、住宅の適正な管理に努めます。

 都市計画では、歴史まちづくり法に基づく歴史的風致維持向上計画に基づく事業を更に推進します。寄附を受けた松浦氏屋敷の調査設計委託料を計上しました。また、有賀茶店を歴史的風致形成建造物に指定し、指定後には、繰越事業により保存・修理を行います。

整備を進めておりました秋畑地域交流センターは、3月18日にオープンする運びとなり、すでに診療所部分は使用開始されました。秋畑地区の拠点施設として多方面での活用を図ります。

次に、消防防災対策であります。

消防施設等の整備としては、防火水槽の計画的な整備を図り、1か所設置いたします。また、繰越事業として、統合中学校用地の防災空間造成工事で防火水槽を2基設置いたします。住民の皆さんに迷惑をおかけしていた役場庁舎の耐震補強工事がほぼ完成し、防災メール配信も順調に行われております。今後も防災意識の高まりに応えてまいります。

次に、教育関係であります。

学校教育では、各学校において総合的な学習の推進や情報技術に対応した教育の充実を図るとともに、新指導要領に対応した予算とし、今年度も、電子黒板の導入を小中学校で行います。また、小学校5・6年生の英語活動や国際化教育の推進を図るため、引き続き幼・小・中学校にALTを派遣します。

新規統合中学校建設事業では、実施設計委託料を計上したほか、さきほど申し上げたとおり、繰越事業により造成工事等を行います。更には、各小学校におきまして、図書室にエアコンを設置するほか、トイレの洋式化工事を行い、教育環境の充実に努めます。

近年、深刻な問題となっているのが「いじめ」の問題です。多感な中学生が、いじめにより自殺するニュースが全国で相次いでいます。今年度は、この問題に取り組むため、「心の教育相談員」を設置し、いじめのみならず、中学生の様々な悩みについて相談を受け、解決を図ります。

生涯学習の推進は、生きがいづくり・交流の輪づくりであり、町民の皆さんが自主的に学習できる環境整備を進めます。その良い例が、以前に実施した和太鼓教室の卒業生のサークルであります「楽鼓」です。各種イベントで活躍しており、織田信長サミットでの演奏も予定されております。生涯学習の誇る成果と言えます。

文化会館事業では、今年度も、楽山園において能の名手織田信雄ゆかりの薪能を行うほか、「鼓童」のコンサートを予定しております。「楽鼓」も「鼓童」のようなコンサートを目標に頑張ってもらえればと思っております。 社会体育では、さくらマラソン・元旦駅伝の充実を図り、グラウンドゴルフ大会・町民体育大会などを行います。

青少年育成では、放課後子どもプランとして、小学校の空教室を利用して、放課後に安全で健やかな居場所づくりを推進いたします。

国指定名勝「楽山園」は、3月24日にはオープン1周年を迎えます。おかげさまで多くの入園者を迎えることができました。特に楽山園ボランティアの皆さんには多大なご協力をいただいております。今後も様々なイベントにより集客に努め、日本一の大名庭園となるように努めます。

町民の皆さんの交通手段の確保につきましては、上信電鉄への助成をはじめ、バス廃止後の代替となる乗合タクシーへの助成を行ってきましたが、今年度は、デマンドタクシーの試行運行を行います。町全域での運行となりますので、みなさんの積極的な利用をお待ちしております。

 国際交流では、ハルビン市との相互交流事業を推進いたします。本年度は、第8次中学生研修団を派遣するとともに、第8次ハルビン市中学生研修団受入事業を計画しています。また、延期されていたハルビン市教育局長ほか使節団の受入も行います。チェルタルド市との交流では、今年度姉妹都市提携30周年を迎えます。第12次使節団を派遣し、第11次使節団の受入を行います。チェルタルド生まれの文豪ボッカチオの生誕700年の年でもあります。

地域情報では、行政事務の電算化や地域行政システムによる効率的な電子化を推進するとともに、ソフトウェア・ハードウェアの更新により事務の効率化と住民サービスの向上を図ります。また、研修用パソコンの更新も行います。

行政改革の推進においては、「まちおこしプラン」終了後もその精神を引き継ぎ、町長をはじめとする特別職報酬の10%カットを継続し、町の職員におきましても、管理職手当の10%カットを継続することとさせていただきました。

これからの町づくりの主体は、そこに住む町民の方たちだと考えております。住民自治を一層推進するためにも、ボランティア活動の推進が重要だと考えておりますので、地域ボランティア活動を引き続き支援して参ります。来訪者を迎え町の活性化を図るためには、町民の皆さんのおもてなしというソフト面の充実が不可欠です。大手門ボランティア、楽山園ボランティア、やってんべえ委員会などのような町の発展に寄与するボランティア団体が多数誕生することを、期待しております。  

以上が一般会計についての大要ですが、平成25年度以降も予断を許さない財政状況となっておりますので、さらに「入るを量って、出るを制す」、すなわち「分度」に応じた財政運営を基本に、住民福祉の向上を最優先とし、これからの行政運営に努めていく所存であります。

 以上、平成25年第1回甘楽町議会開催にあたり、町政推進にあたって、私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要について、ご説明させていただきました。

平成25年度当初予算と国の緊急経済対策を活用した平成24年度3月補正予算とを一体として執行することにより、新設統合中学校設置のための環境を整える好機となることから、事業実施に向けて全力を尽くしたいと考えております。今後も予断を許さない財政状況に変わりはありませんが、住民福祉の向上を最優先とし、これからの行政運営に努めていく所存であります。

東日本大震災、それに伴う原子力発電所事故が、すべての国民に今なお大きな影響を及ぼしています。人々の災害対策への関心もいっそう高まっています。地域防災訓練の実施や防災メール、防災マップの整備などを通じて町民が安全で安心して生活するための施策を実施してまいりました。そうしたことが、 第5次総合計画KANRAプラン・輝き「キラッとかんら安心のまち」づくりを通じて、まさに「甘楽町に生まれてよかった、住んでよかった」と思える町づくりにつながるものと考えております。

昨年は「キラッとかんら観光キャンペーン」と題して初めての大型キャンペーンを実施いたしました。国指定名勝楽山園をその中心に据え、歴史と自然とおもてなしの心を全国にアピールしてきました。さらに城下町としての施設整備についても逐次進めてまいります。甘楽町は、まだまだ可能性を秘めた町だと考えております。今後も恵まれた「町の財産」を磨き上げるとともに、これらを一層活用し、「夢」のある町、「にぎわい」のある町づくりの実現に向かって、誠心誠意、町政執行にあたって参りたいと考えておりますので、議員各位をはじめ、町民の皆さんの一層のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げ、平成25年度予算案提案にあたっての所信とさせていただきます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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