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平成24年度所信表明

最終更新日:2012年03月15日

所信表明

 

平成24年度甘楽町一般会計予算につきまして、その大要を申し上げるとともに、予算編成にあたって、所信の一端を申し上げ、議会及び町民の皆さんのご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

 

はじめに、町長就任以来一貫して進めてまいりました、私の町づくりの基本理念は、「甘楽町に生まれてよかった、住んでよかった」と誇れるまちづくり、すなわち「町民が均しく安心して暮らせるまちづくり」であります。この基本理念の実現にあたっては、財政の健全化、子育て支援と福祉医療の充実、農林・商工・観光の振興、生活環境・教育文化施設の整備、そして、住民協働の町づくりの、5つの基本方針を定め取り組んで参りました。このように、町づくりの基本理念とその実現に向けた基本方針については、町長就任時の所信と全く変わりはありません。

今後も、町づくりに対し、強い意志と情熱を持って、お約束したことは必ず実現させていくという「有言実行」の精神で取り組んで参りたいと考えておりますので、引き続いて、議会をはじめ、関係各位の温かいご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

 さて、財政基盤の確立と誇りある自立を目指した「まちおこしプラン」は、多くの皆さんのご理解とご協力をいただきながら、大きな成果をあげることができ、財政基盤も安定し、町づくりを順調に進めることができました。これらを含む第4次総合計画GENKIプラン、「心が通う元気あふれる町」づくりの計画も平成23年度を持って終了することになります。このため、23年度中には第5次総合計画を策定し、今年度から計画実施に向け事業を進めてまいります。新総合計画策定にあたりましては、特に50周年記念宣言で明らかにしたように、「信頼と連帯」を築きながら「夢」のある町まちづくりを目指した計画とし「キラッと輝き」のある、そしてより多くの町民の皆さんの声を反映させ「安心して暮らせるまち」づくりの計画にしていきたいと考えております。

新総合計画のスタートの年でもある平成24年度は、国指定名勝「楽山園」の竣工を契機に5月まで開催の「キラッとかんら観光キャンペーン」を皮切りに「観光地かんら」を全国に発信し、この機会に、まさに小さな町でもキラッと輝く町の観光の基盤づくり、おもてなしの態勢整備、そして、町の活性化につなげて参りたいと考えております。あわせて、懸案の統合中学校建設事業についての準備をはじめとする教育施設の整備、保育延長を含む子育て支援の充実、市街地整備総合交付金を最大限活用した秋畑地区交通・交流拠点整備、金井地区の開発事業、小幡公園及びまちおこしセンター整備、旧信州屋整備、デマンドを含めた公共交通の整備など、これまで取り組んできた事業に加え、今後も、町づくりの基本理念の実現に向けて、着実に事業を進めて参りたいと考えておりますので、関係各位のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げます。

地方財政を取り巻く状況は、記録的な円高の影響もあり、依然として厳しいものがあります。先ほど私の町政にあたっての基本理念と実現のための基本方針を述べさせていただきましたが、可能な限り実現を図りたい、との思いから予算を編成しましたので、よろしくお願い申し上げます。

はじめに、先刻ご承知のとおり、昨年3月11日に発生した東日本大震災により、多くの尊い命が失われ、立ち直りつつあった日本経済を巻き込みました。また、大津波による福島原子力発電所の事故により、高濃度の放射線が放出され、群馬県内でも一時は農作物が出荷停止に追い込まれ、風評被害も発生しました。電力不足は、あらゆる産業に影響を及ぼし、工場の被災により部品供給不足が発生し、自動車などの生産が停滞しました。政府は、震災からの復興を最優先課題とし、補正予算により方策を講じておりますが、被災地では工事技術者等が不足し、復旧工事も遅れております。その一方で、国の基幹産業であります自動車関連製品に対する需要の喚起を図るために、エコカー減税の継続や購入補助金の復活によるてこ入れを行いました。その結果、エコカーを中心に自動車産業に立ち直りが見られ、景気は徐々に回復しております。このような中で、地方財政では、地方税等の減少が見込まれるものの、本町においては、普通交付税及び臨時財政対策債の合計額は、23年度決算見込み並みに一般財源の確保が見込まれ、財政的には安心できると考えております。

国の新年度当初予算案は903,339億円となり、前年度当初予算の924,116億円と比較して、2777億円の減額予算となりましたが、東日本大震災からの復旧・復興対策費は、復興特別会計として別枠となっております。なお、国債発行額は、442,440億円(前年対比540億円減)で、国債依存率は前年度より1.1ポイント低下しましたが、新年度当初予算全体の49.0%となっており、相変わらず借金依存予算となっています。

当町の財政では、固定資産税の減収などによる町税の減収(前年度対比 3,290万円、2.6%減)があるものの、普通交付税は、23年度決算見込みに近い171,900万円(前年対比5,900万円増)とし、町税と交付税で歳入全体の60.1%(前年度対比1.5%減)を占める予算となります。町債では、交付税を補填する臨時財政対策債で、23年度決算見込み並みの27,600万円(前年度対比1,700万円減)となりますが、町債全体では発行額を増額(前年度対比 780万円、2.4%増)したいと考えております。

このような状況を勘案し、本町の平成24年度予算編成にあたりましては、町政推進の基本理念と基本方針を推進するために、引き続き行政改革の取り組みを行うとともに、限られた財源を重点的・効率的に配分するため、事業の緊急性・必要性に基づき、なおかつ地域経済の活性化を視野に入れた予算づくりの基本方針の下に編成いたしました。この結果、平成24年度一般会計当初予算の総額は、508,000万円で、前年度当初予算に比べ3.5%、金額では17,000万円の増額予算となります。昨年度に比べ、増額予算となりましたが、一般事務経費などの削減合理化に一層努め、真に必要な諸施策を着実に実行する予算としましたので、ご理解を賜りたいと存じます。

 それでは、予算案の主な概要について申し上げます。 まず、歳入であります。町税は、大震災の影響などによる法人住民税が減収見込みとなる一方で、個人住民税は、企業の業績が回復基調にあることから増収を見込みます。また、固定資産税では、評価替えなどによる減収が見込まれ、町税全体では、前年対比で3,290万円、2.6%の減収が見込まれます。自動車取得税交付金では、22年度決算見込みを考慮し、前年対比で300万円、20.0%の減額を見込みました。地方特例交付金は、子ども手当特例交付金及び減収補てん特例交付金のうち自動車取得税交付金減収補てん分が廃止となることから、前年対比で2,000万円、76.9%の減額を見込みました。普通交付税は、国の当初予算案で前年度以上の額が確保されており、23年度決算見込並みの収入が見込まれることから、前年対比5,900万円増で計上しました。町債は、臨時財政対策債を前年比1,700万円減の27,600万円で計上するとともに、建設地方債を5,060万円で計上しました。

また、基金からの繰入金については、新規統合中学の用地取得費や造成費などに充当するため、学校建築基金繰入金を28,500万円計上したほか、地域福祉基金繰入金を1,500万円、長岡今朝吉福祉基金繰入金を500万円計上しました。更には、夏祭りの際に花火大会を行うために、ふるさとづくり基金繰入金を200万円計上し、財源の不足を補うための財政調整基金繰入金を、当初予算としては4年ぶりに3,270万円計上しています。

 次に歳出における施策の概要についてご説明申し上げます。

まず、住民・福祉・医療対策であります。
パスポート交付については、一昨年10月より県内でさきがけて行っております。また、甘楽町への定住を促進するまちづくり定住応援金については一昨年から実施され、いずれも町民の皆さんより好評を博しております。今後も、地方分権の面から、住民サービスに繋がる事務を積極的に受け入れ、更なる定住化を促進したいと存じます。税負担の公平性については、町民の皆さんの関心が高いため、、滞納者の調査・訪問等により収納率の向上に努めます。

少子高齢化社会では、地域福祉の充実が重要な課題であります。子育て支援等におきましては、子どものための手当支給事業等を継続する予算編成としました。

高齢者福祉では、生きがい対策としてのシルバー人材センター運営事業は、高齢者に雇用の機会を提供することにより順調な事業展開がなされております。今後も事業実施の拡充を図りながら、コストの削減と、一層の高齢者福祉の向上を図る所存であります。

在宅福祉及び施設福祉では、介護保険の対象とならない高齢者のために、緊急通報装置貸与事業等を実施します。また、養護老人ホームへの適正な入所措置を実施いたします。福祉医療では、引き続き中学校卒業までの入院・通院について無料化を継続します。

障害者福祉では、障害者自立支援法に基づく居宅支援や施設支援事業等、または、地域生活支援事業の取り組みにより、障害者福祉の円滑な推進を図ります。また、地域活動支援センター「あゆみ」は、オープン後3年を経過し、芝桜の育成等で地域に貢献し、さらに充実した障害者福祉を図ります。

児童福祉では、子供は地域の宝であり、子供を育てるなら「甘楽町」の一環として、かんら保育園の土曜日終日延長保育を行い、お母さんが働きやすい環境を作ります。また、第3子以降の保育料無料化を継続します。更に、小学生低学年児童への放課後健全育成事業を一層推進するなど、子育て支援を充実させます。

予防接種事業では、高齢者インフルエンザ予防接種委託をはじめ、肺炎球菌ワクチン接種委託、Hibワクチン接種委託、子宮頚ガン予防接種委託などを行い、町民の健康を守ります。保健事業では、町民誰もが生涯を通じて健やかで、心豊かに生活していただくための諸事業を実施しています。特に少子高齢化社会が進むなか、保健・医療・福祉と社会教育との連携により、健康の保持・増進を基本とし、今年度最終年次となる「健康かんら21」計画に基づき、総合的な事業を引き続き推進していく所存であります。

母子保健事業として、健康維持を目的とした妊婦健診や妊婦歯科健診の公費負担の充実を図ります。また、不妊治療費の補助についても引き続き行い、安心して出産できる環境を整えます。健康づくり推進事業では、がん検診の受診率を向上させるため、受診確認通知を発送し、検診による早期発見に努めます。

なお、繰越事業でありますが、キラッとかんら観光キャンペーンの一環として、健康づくりを主眼に、甘楽さくらウォークを47日及び14日に予定しております。

 次に環境保全対策であります。 ごみ処理では、町民の皆さんのごみ処理に対してのご理解により、燃えるごみの減量化が図られてきており、一層の燃えるごみの減量化と分別収集を更に推進する所存であります。また、最終処分場の寿命を出来る限り伸ばすためには、燃えるごみとリサイクルできないごみの分別が重要ですので、町民の皆さんのご協力をお願いしたいと存じます。併せて、収集場所の環境整備や電動式生ごみ処理器設置補助制度による家庭ゴミの減量・リサイクルのより一層の推進を図ります。一昨年より開始した住宅用太陽光発電設備設置補助の制度については、原子力発電所事故後の自然エネルギーへの関心から、当初見込みを上回る実績があります。今後も、より一層の推進に努め、地球温暖化防止に取り組みます。

また、水質保全対策としては、引き続き合併処理浄化槽の設置を推進します。

次に産業の振興であります。

まず、農業につきましては、地域の創意工夫や自主性を生かした取り組みを総合的に支援し、町の産地強化や農産物のブランド化を図ります。特に、甘楽町物産センターが道の駅として認定され、南側に駐車場が整備されますので、今後もセンターを核とした農業振興に努めます。また、新規就農総合支援事業を開始し、若者の就農を支援します。

林業では、水源周辺を整備することにより災害防止を図ります。さらに、キラッとかんら観光キャンペーンの一環として、526日には稲含山トレッキングを行います。

商工業では、産業文化祭を各種団体の協力を得て開催し、町の商工業の発展に努めます。また、前年度に引き続き、新商品研究開発支援補助金を計上し、町の発展に寄与する名産品の積極的な開発を促します。

また、小口融資資金の利子補給事業では、利子補給率の引き上げを継続し、町内企業の経営基盤確立や事業支援を実施いたします。

なお、21年度より県の緊急雇用創出基金を活用し、失業対策の一環として、ハローワークを介して緊急雇用創出事業に取り組んでおりますが、今年度については、重点分野のみが該当し、職種については、幼稚園・小中学校の支援員等となります。

観光では、楽山園が城下町小幡の中核として324日にオープンいたしますので、昨年オープンした長岡今朝吉記念ギャラリーとの相乗効果により観光客の誘致を図ります。更には、楽山園周辺の駐車場及び織田式塀の整備により、歴史を生かした観光施設整備に努めます。また、小幡八幡山の遊歩道を整備致しますので、八幡神社周辺での観光客の利便性が向上します。

また、群馬県のマスコットキャラクターご当地ぐんまちゃんや織田木瓜を土産物などに活用するほか、織田信雄の功績を通じて、織田宗家ゆかりの城下町のPRを図ります。

観光イベントとしましては、48日のさくら祭り武者行列をメインとし、引き続き「梅まつり」や「紅葉祭り」、鉄道とのタイアップによる「駅からハイク」など、多彩なイベントを開催します。今年度は、キラッとかんら観光キャンペーンの一環で、「クイズやってんべえ」を513日に、「小幡七福神めぐり」を520日に行います。より一層の観光客の誘致に努めるとともに、町民の皆さんのおもてなしを生かした町の活性化に取り組みます。

消費生活対策としては、甘楽町消費生活センターの活用を図り、町民の相談に答えます。

次に、道路・公園等の社会資本整備であります。

町道につきましては、事業の緊急性に配慮して事業路線を決定しました。今年度は、甘楽富岡地区の最東端に位置する金井遠出居地区開発のため、測量設計委託料を計上しました。将来は住宅用地等に活用し、人口減少を食い止めたいと存じます。

道路維持修繕事業では、道路舗装工事、原材料支給などの維持補修に係る予算を計上しました。今年度は、行政区への材料支給を行います。

橋梁維持補修事業としては、橋梁点検の結果を踏まえ、橋梁長寿命化修繕計画を策定します。

農林道では、県営事業による広域基幹林道の整備を引き続き進め、各林道の維持補修工事を進めます。

公園施設では、遊具等の施設修繕を実施することにより、安全で安心して利用いただくとともに適正な管理に努めます。

住宅管理では、景観に配慮するため老朽化した建物除去を実施し、住宅の適正な管理に努めます。 都市計画では、歴史まちづくり法にもとづく歴史的風致維持向上計画に基づく事業を行います。寄附を受けた旧信州屋を交流拠点として整備し、12月オープンを予定しております。また、物産センター南側に、本格的な駐車場を備えた小幡公園及びまちおこしセンターを建設するため、設計委託を行います。

秋畑地区では、旧診療所が老朽化し、不便をきたしておりました。今年度は、旧農協秋畑支所敷地に、診療所として活用できる地域交流センター及び駐車場を備えたターミナルを整備し、そのうえで、観光事業でトイレを整備致します。

次に、消防防災対策であります。

消防施設等の整備としては、防火水槽の計画的な整備を図り、1か所設置いたします。今年度は、役場庁舎の耐震補強工事を行い、緊急時の防災拠点としての機能を高めます。また、防災メール配信システムを導入し、防災マップを整備致します。これによりまして、東日本大震災後の防災意識の高まりに応えます。

次に、教育関係であります。

学校教育では、各学校において総合的な学習の推進や情報技術に対応した教育の充実を図るとともに、新指導要領に対応した予算とし、今年度は、電子黒板の導入を一部の小中学校で行います。また、小学校5・6年生の英語活動や国際化教育の推進を図るため、引き続き幼・小・中学校にALTを派遣します。

また、前年度よりひきつづき、新規統合中学校建設に備えまして、用地取得、文化財発掘、測量、造成工事等を行います。更には、新屋小学校屋上シート防水工事及び福島小学校プール防水工事を行い、教育環境の充実に努めます。

生涯学習の推進は、生きがいづくり・交流の輪づくりであり、町民の皆さんが自主的に学習できる環境整備を進めます。

今年度も、織田宗家ゆかりの城下町にふさわしい手作り甲冑教室を継続して行います。その成果として、一昨年と昨年の教室で作成しました甲冑を着用し、今年の武者行列に参加する予定となりましたので、喜ばしいことと存じます。昨年は震災の影響で中止となり、誠に残念でありましたが、今年こそは雄姿を披露していただけると期待しております。一方で、一昨年・昨年と実施した和太鼓教室の卒業生のサークルであります「楽鼓」は、各種イベントで活躍しており、楽山園オープン式典や武者行列での演奏も予定されております。これらは、生涯学習の誇れる成果と言えます。

文化会館事業では、楽山園において能の名手織田信雄ゆかりの薪能を行うほか、城下町にふさわしい小柳ルミ子さんのコンサートを予定しております。

社会体育では、さくらマラソン・元旦駅伝の充実を図り、グランドゴルフ大会・町民体育大会などを行います。

青少年育成では、放課後子どもプランとして、小学校の空教室を利用して、放課後に安全で健やかな居場所づくりを推進いたします。

国指定名勝「楽山園」の保存整備事業が完了し、324日にはオープンとなります。現在、その総仕上げを行っております。翌25日より入園有料化となりますので、町民の皆さんにもご協力をお願いいたします。今年度は、管理運営と集客が中心となりますが、シルバー人材センターへの委託やボランティアの皆さんの協力により、日本一の大名庭園となるように努めます。

国際交流では、チェルタルド市との相互交流事業を推進いたします。本年度は、中学生研修団を派遣(第14次)するとともに、チェルタルド市中学生研修団受入事業を計画しています。一方で、ハルビン市教育局長ほか使節団の受入も行います。

地域情報では、行政事務の電算化や地域行政システムによる効率の高い電子化を推進するとともに、ソフトウェア・ハードウェアの更新により事務の効率化と住民サービスの向上を図ります。今年度は、住民基本台帳ネットワークシステムの更新を行います。

行政改革の推進においては、「まちおこしプラン」は、21年度末で終了しましたが、その精神を引き継ぎ、町長をはじめとする特別職報酬の10%カットを6月末まで継続します。また、町の職員におきましても、管理職手当の10%カットを継続することとさせていただきました。

これからの町づくりの主体は、そこに住む町民の方たちだと考えております。住民自治を一層推進するためにも、ボランティア活動の推進が重要だと考えておりますので、地域ボランティア活動を引き続き支援して参ります。楽山園のオープンを控え、ハード面は整いつつありますが、町民の皆さんのおもてなしというソフト面の充実なくしては、成り立ちません。楽山園につきましても、ボランティアを募り、ソフト面も充実させていく所存であります。町の発展に寄与するボランティア団体が多数誕生することを、待ち望んでおります。

以上が一般会計についての大要ですが、平成24年度以降も極めて予断を許さない財政状況となっておりますので、さらに「入るを量って、出るを制す」、すなわち「分度」に応じた財政運営を基本に、住民福祉の向上を最優先とし、これからの行政運営に努めていく所存であります。

以上、平成24年第1回甘楽町議会開催にあたり、町政推進にあたって、私の所信の一端を申し上げるとともに、議案の大要について、ご説明させていただきました。

昨年3月には国難と言うべき東日本大震災が発生し、それに伴う原子力発電所事故が周辺の住民だけでなく、すべての国民に今なお大きな影響を及ぼしています。人々の災害対策への関心もいっそう高まっています。先月には秋畑地区におきまして総合防災訓練も実施してきました。町民が安全で安心できる生活を守ることが町政運営の最も基本であると考えております。

5次総合計画KANRAプラン・輝き「キラッとかんら安心のまち」づくりを通じて、「恵まれた環境の中で、子どもたちが健やかに育ち、誇りを持って生活し、元気に老いることができる町」、このことが、まさに「甘楽町に生まれてよかった、住んでよかった」と思える町づくりにつながるものと考えております。

 甘楽町は可能性のある町と考えております。今後も恵まれた「町の財産」を磨き上げるとともに、これらを一層活用し、「夢」のある町づくりの実現に向かって、「不撓不屈、有言実行」の精神を持って、町政にあたって参りたいと考えておりますので、議員各位をはじめ、町民の皆さんの一層のご理解とご協力を賜りたくお願い申し上げ、平成24年度予算案提案にあたっての所信とさせていただきます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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