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イタリア海外駐在員だより Vol.35
最終更新日:2018年04月11日
イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします
甘楽町海外駐在員、イタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。
第35回は、日本にはない祝日「天使の月曜日」についてのお話です。
この祝日を稲葉さんはどのように過ごしたのでしょうか。
天使の月曜日 ~復活祭の翌日~
甘楽町の皆さま、ボンジョールノ!(こんにちは!)
一面緑色の絨毯に覆われた丘陵地に、淡い黄色の野の花が咲き誇る美しい春の田園風景が広がる季節を迎えたチェルタルドで
す。
イタリアでは大自然が春の色に染まる頃に合わせるかのように重要なフェスタである復活祭が到来します。今年はなんとエイプリル
フールの4月1日(日)でしたが、「天使の月曜日」と言われるその翌日も祝日となり、屋外へ出かけ好きなように過ごすという伝統的な習
慣があります。迷った末に今年はフィレンツェでの街歩きを楽しむことに決め、時間にとらわれずのんびりと街の空気を胸いっぱい吸い
込んで過ごしました。
好天に恵まれ、より一層多くの来訪者で溢れかえっていた中、娘の希望で現代イタリア語の父と呼ばれる中世期の偉大な詩人、ダン
テ・アリギエーリの生家博物館等を見学しました。
ダンテ・アリキエーリの生家博物館 博物館内の展示の様子
その後、偶然見つけたテイクアウトのパニーニ専門店でオーダーを受けてから、その場でサラミ等をスライスして作ってくれるフレッシュ
パニーニを購入し、アルノ川のほとりでピクニック気分も兼ねて昼食。眩しい太陽の光の下で食べるパニーニは最高の味がしました。
パニーニ専門店にて アルノ川のほとり
メインストリートから外れた細い路地の街並みを眺めつつ、フィレンツェっ子の日常空間や街の素顔を発見しながらの街歩きを存分
に満喫できた今年の「天使の月曜日」となりました。
復活祭と共に二日に渡るフェスタの祝日を過ごす度、日本から遠く離れた国イタリアで生きている事をいつになく心に強く感じる私で
あります。
フィレンツェの街並み(名物ステーキ肉の塊) 代表曲「神曲」の朗読
在イタリア・チェルタルド市
甘楽町海外駐在員 稲葉美代子
稲葉美代子さんプロフィール
愛知県出身。
日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
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