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イタリア海外駐在員だより Vol.21

最終更新日:2017年02月21日

イタリア・チェルタルド市から海外駐在員の便りをお届けいたします

 甘楽町海外駐在員となったイタリア・チェルタルド市在住の稲葉美代子さんからの便りをお届けいたします。  

   第21回は、イタリアの春の到来を告げる花と言われている花「ミモザ」についてのお話です


画像:チェルタルドパノラマ 

春の足音 ~2月26日の花・ミモザの花が咲く頃~

チェルタルド郊外に広がる淡緑色の丘1

チェルタルド郊外に広がる淡緑色の丘1

チェルタルド郊外に広がる淡緑色の丘2

チェルタルド郊外に広がる淡緑色の丘2

                           チェルタルド散策道からのパノラマ
                                    チェルタルド散策道からのパノラマ

 私が暮らすチェルタルド市も今年の冬は例年になく厳しい寒さに見舞われ、最低気温がマイナス15度を超える日も幾度かありました。しかし、今月に入り立春を過ぎた頃からそんな寒さも徐々に和らぎを始め、いつしか冬の間、茶色の土がむき出しだった丘の大地が淡い緑色の草で一面覆われ、最近その景色を見る度、春の足音が聞こえてくるような感を覚え、着実に季節が進んでいるんだなあと思う今日この頃です。

 

             民家の庭先に咲くミモザの木       ミモザの花
                 民家の庭先に咲くミモザの木                        ミモザの花

 如月はイタリアでは春の到来を告げる花と言われるミモザの花が咲き始める頃でもあります。先日チェルタルドの街を散策していた時、民家の庭先に房状の淡い黄色の丸い花が咲きだした高木のミモザを見つけました。まだ五分咲きといった感じがしましたが、春の色をイメージさせる淡黄色の可憐で愛らしい花の姿に、小さな春の贈りものを受け取ったような想いを感じ、心がほっと和みました。

来たる3月8日は国際女性デーですが、その日はイタリアでは、男性が妻や恋人、身近な女性に日頃の感謝の気持ちを込めてミモザの花をプレゼントするという習慣があることでも知られています。その頃にはチェルタルドにあるお花屋さんの店先も、女性を笑顔に包むミモザの花でいっぱいになることでしょう。


                                            在イタリア・チェルタルド市
                                              甘楽町海外駐在員 稲葉美代子

 

稲葉美代子さんプロフィール

 愛知県出身。
 日本で大学院修了後、1997年シエナ外国人大学に留学、チェルタルド市に住み始め、以来チェルタルド市に在住。
 イタリア人男性と結婚し、現在は娘さんと3人家族。
 2013年チェルタルド市国際文化交流推進協会設立当初より入会。
 チェルタルド市で日本語講座を開催するほか、甘楽町との姉妹都市交流に携わって来た。
 2014年チェルタルド市の使節団団員として来町。
 2015年6月、甘楽町海外駐在員に任命。
 

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