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「甘楽町の歴史と観光」リレー講座

最終更新日:2012年02月27日

リレー講座開催状況

開催をおえて

織田信長の次男・信雄(のぶかつ)から8代152年にわたり統治された甘楽の地。織田氏によって築造された大名庭園、国指定名勝「楽山園」は今春3月の完成に向け整備を進めてきました。
この「楽山園」の完成を機に、甘楽町の観光を進めていく上で、「これからの観光をどう考えるか、また、何が必要なのか」について、講師3名の方々の実践と経験による講演を3回にわたり実施しました。大勢の方にご参加いただき、ありがとうございました。
※この事業は、平成23年度群馬県地域力向上事業の補助により実施しました。


第1回 「国際観光都市金沢からの報告」 開催状況

講 師:本野 濶 氏 (株) 金沢広告社長
日  時:2011年10月22日 (土) 午後2時
場  所:甘楽町公民館 大会議室

講師プロフィール

金沢市で広告業を営む。広告誌「金沢」を発行し金沢市はもとより富山県、北陸路の観光・観光地・観光業のあり方を追求している。NHK大河ドラマにみる-過性の観光地では長続きしないと言うのが持論であり、あくまでも地域に根ざした本物の観光地でなければ集客は無理であるという。本物かどうかを見極めるために年に1度は必ずニューヨークの街角から金沢、日本の実績を観察することを忘れない。

開催状況

甘楽町を訪れて出会った中学生が、元気に挨拶をしてくれたことをはじめに紹介され、各地を訪れての経験や観光に携わる方々からの声をもとにした講演をいただきました。
観光の誘客において、地理的要件(東京に近いということ)は重要なことであって、一つの目的地から次の目的地へ時間がかかることによって、お客さんの足が遠退くこともあり得る。二度、三度と足を運んでいただくためには、来訪してくださった人たちに、四季折々のその地の良さであったり、その都度新しい発見を届けていくことが大切。
お客さんが訪れることによって、消費(飲食、買い物、宿泊など)は拡大する。そのためにも誘客策は大切であり、積極的な、継続したPRを行っていくことも重要。
また、お客様を誘致するうえでの住民・企業と自治体の役割の分担や地元産物で“おもてなし”する、挨拶や質問に答えるなど会話も大切であることなどの内容のお話をされました。
講演後には、聴講者からの質問にも丁寧にお答えいただき、約1時間半の第1回講座は終了となりました。

 講演する本野氏   「甘楽町の歴史と観光」リレー講座01      「甘楽町の歴史と観光」リレー講座02 

 

第2回 「観光都市川越の魅力 -火縄銃演武を通して- 」開催状況

講師:寺田図書助勝廣さん

講師:寺田図書助勝廣さん

講演状況1

講演状況1

講演状況2

講演状況2

講演状況3

講演状況3

講  師:寺田図書助勝廣 氏 川越藩火縄銃鉄砲隊保存会代表
日  時:2011年12月 4日 (日) 午後2時
場  所:甘楽町公民館 大会議室(甘楽町役場隣り/TEL:0274-74-3131)

講師プロフィール

川越市を拠点に全国甲冑研究会を組織しその代表を務める。江戸時代の風俗、習慣に強い関心を寄せ、特に江戸時代の紳士録と言うべき二百有余藩を記録している。『武鑑』を毛筆で手書きするほどの懲りようである。大名行列があると聞くと仲間と甲冑を身にまとい全国を飛び歩いて参加している。甘楽町は時代劇の撮影にこれほど条件の整ったところはないと宣伝してくれている。

開催状況

 寺田さんは、”小江戸川越観光親善大使”としても活躍中であり、全国各地をまわった体験をもとにした講演をされました。以下は、講演の一部概要です。

 観光PRの方法として、宣伝する土地の歴史や魅力を訪れた先々で伝えていくことが一番有効。日本橋架橋百周年をはじめとした演武について大切なことは、「その気になって演じる」こと、そして「本物にこだわる」こと。何事にも真剣に取り組むことが重要である。

 甘楽周辺は、石高は少ないが甘楽の織田氏、富岡の前田氏、吉井の公家出身の大名が統治するなど歴史的の面白い地域である。そこに住む人たちが歴史を理解し、地域間で連携するなどして観光に生かしていくことも大切である。

 観光バスが確実に立ち寄り、来訪者に滞在してもらうための手法を考えていく。普段気付かないところに物を売る秘訣が潜んで入ることが多く、視点を変えて物事を見て考えていくことが必要。

 観光に訪れるみなさん(特に学生などの若い世代)の支出する平均予算を把握していく中で、土産品や食事の価格を考えていくことも重要である。

 約1時間15分の講演後には、聴講者からの要望もあり、駆け付けた保存会のみなさんの紹介もあり、リレー講座第2回目は終了となりました。

第3回 「歴史と観光 -甘楽町の観光を考える- 」開催状況

講 師:桑島 裕 氏 扶桑クリエイティブ主宰
日 時:2012年2月25日(土) 午後2時
場 所:甘楽町公民館 大会議室

講師プロフィール

1958生まれ。扶桑クリエイティブ主宰、茶会『茶あそび』、邦楽の台本作りなどのオリジナルの企画による地域振興活動を展開。高崎経済大学在学時に山崎益吉教授に師事し、現在も高崎経済大学付属研究所客員研究員として活躍中。専攻は地域開発論。甘楽町の歴史にも造詣が深く、講演では人間「織田信雄」を掘り下げ、信雄が残した「楽山園」を中心にこれからの観光をいかに広げていくかを考察する。

開催状況

桑島さんには甘楽町の歴史と観光について、講演をいただきました。以下は講演内容の一部です。

はじめに平成の観光とは何か、ということについては、孫子の言葉を引用し、基本理念を持ち将来構想を練り戦略を立ててライバルの観光地と戦っていくことだと定義付けしました。

織田信雄公については、賛否両論あるが、歴史的事実を受け入れた上で、偶像ではなく人間像を浮き彫りにして、愛すべき人物として新たな信雄像を創り、 集客のための話題を提供していくべきである。また、信雄が生きた時代が目の前にある「楽山園」は、まさに『本物』で、観光客の増加のためには、上質な客を継続的に誘致することが大切であるから、『本物』+『イメージ』⇒『ブランド化』が必要である。

では、『本物』とは何か?というと、モノ(ハード)とココロ(ソフト)、そして伝統文化に根差していればなお良い。楽山園や武家屋敷だけではモノでしかなく、ココロが無ければ本当の本物にはなれない。ここで言う『ココロ』とは『もてなし』であり、甘楽町が無理なくできる『もてなし』を創り上げ、投資は最小限に、今ある資源を最大限に生かすことが重要である。

商品(観光)には寿命があり、飽きられないような工夫が必要で、『本物』+『伝統』をベースにすることで、京都や鎌倉のように定番商品的な地位を確保することが望ましい。そのためには過去・現在・未来の時の流れの中で空間を考える4次元的思考をすべきである。 また、「楽山園は世界一」と誇りを持って積極的に海外の観光客の誘致をすることで、舶来に弱い日本人観光客の集客も見込めるではないかと考える。

観光産業において、主人公は地元のみなさんで、観光客は情報源。わたしのようなアドバイザーは付け足しとなります。ですから講演会を聞いただけではダメ。地元の視点ではなく観光客の目で、このリレー講座で学んだことを議論し、実践してください。

おわりに、桑島先生の提案で、町長の音頭で 「だんべえ踊り」的に合唱して、リレー講座が幕を閉じました。

○ 楽山園は世界一 (町長)  そうだんべえ~そうだんべえ~(受講者)

リレー講座桑島さん

特別講演 第4回「甘楽町民の日」記念事業

テーマ:「生きる -現代に生かす戦国武将の知恵- 」

講 師:松平 定知 氏 元NHKアナウンサ-/京都造形芸術大学教授/早稲田大学大学院・国学院大学客員教授
日 時:2012年1月28日(土) 午後2時
会 場:甘楽町文化会館 大ホール(甘楽町白倉1322-1/TEL:0274-74-7000)

講師プロフィ-ル

昭和44年早稲田大学卒。同年NHK入社。同年 高知放送局。昭和49年東京アナウンス室。平成19年11月定年退職。「連想ゲーム」「日本語再発現」などの番組司会を経て、朝と夜の7時のTVニュースなど、ニュース畑を15年。「その時歴史が動いた」を9年。
NHKスペシャルは100本以上。その他、昭和史報道、湾岸戦争、各種選挙開票速報、海外大型企画生中継など特番多数。
現在、京都造形芸術大学教授、早稲田大学大学院客員教授、国学院大学客員教授。

主な著書

「幕末維新を「本当に」動かした10人」(小学館・101新書)
「心を豊かにする言葉術」(小学館・101新書)

関連ファイル

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ファクス:0274-74-5813

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